【HQ】不死鳥のジャック【マフィアパロ】

38発目 ページ40

ここで豆知識。日本とパリの時差は約8時間。そしてフライト時間は12時間。つまり私達が出発した午前5時からパリに着く頃にはその日の午前9時ってこと。


午前5時出発
↓(12時間のフライト)
日本時間午後5時到着
↓
8時間巻き戻してパリ時間午前9時

分かったかな。



「日進んだと思ったら戻った……」

「また今日かぁ……」

「お前ら何落胆してんの」





スマホや腕時計、その他諸々の機器を全てパリ仕様に変えた。



『この中でフランス語喋れる奴は？』

「あ、俺は一通り」

「俺もちょこっと」

「俺たちは無理だな……」



グラウンド、シンカーは何とかなるか……こっちもQUEENは喋れるし





『下見、行くぞ』



停まってた3台を捕まえて目的地へ向かった。









『Merci.(ありがとう)』


ホテルはここの近くだから、下見が終わったら歩いて向かう。





「お前らもっと自然に歩けよ〜。……怪しまれんだろ」

「ウウッス！」

「ウッス」


ライト、シャドウ、リュウは隠密行動には向かないか。その点シンカーはそれが得意なように見える





「今は探りナーシ」

『……分かってる』

「これが終わったら、な」

『おう』





会社名はUNIQUE(ユニーク)。代表取締役社長はジュベラ・ラーシ。多分偽名。



「確かにデカイな……」

「この中の全員がマフィア……」


「この建物自体武装されてある可能性が高い。忍び込んだ時センサーなんかに反応されたら何があるか分かったもんじゃねえ」


「ひぃっ！怖い……！」

「何ビビってんだお前」

「なっ……お前は怖くないのかよ！」

「怖くねぇよ。要はセンサーに反応されなきゃいいんだろ」


『そういう事だ。詳しい作戦はホテルで話す。今は観光(下見)だ』

「！OK」


「んじゃ俺は裏見てくる」

「俺達は周りの建物見てくるよ」




『そんじゃ私は中を見てこようか』

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