23発目 ページ25
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「いい叶多?ハニートラップって言うのはね、いかにして自分の魅力を引き出すかにかかってるの」
『自分の魅力……?』
「女には女の武器があるの。それは男には使えない。
生き残りたいのなら、自分さえも利用しなさい」
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母さん、私にハニートラップのいろはを教えてくれてありがとう。
でもさ……
「君は本当にイケナイ子だ……」
こんなことにまでなったのは初めてだよ
抵抗する間もなく腕を縛り上げられ、腰は脚でホールド、完全に乗り上げられている。
『や、やめてください……』
「何を言っているんだい?君が誘ってきたんじゃないか。……本当に、高校生なのにいやらしいなぁ」
『いや……』
とまぁこんなこともあろうかと私指輪を付けていまして。
首筋に顔を埋めてきたターゲットの項に
『はいプスリ』
金属探知機では出ないだろうね。そりゃそうだ。
だってこれプラスチックで作ったお手製の仕込み指輪だもん。
「っ!?……何を」
『あー喋んない方がいいよ。動けば動くほど薬が回るから』
「薬!?」
『あとさ』
動くようになった脚で男の(自主規制)を蹴り上げる。
「うっ!?ぐぁ……!」
『私の上に乗るんじゃねぇよクソ豚野郎』
ガチャガチャッ
「おい!いるんだろ!」
やーっと来た
『遅いぞQUEEN』
「お前インカム……」
『は?こんなの計算の内に決まってんでしょ』
インカムをONにし続けQUEENに音声を届け、ほんっっっとうに万が一の時に助けに来てもらえるようにした。
「で、こいつは」
『あぁもうすぐ死ぬね』
「っ!?た、助けてくれ!お願いだ!!」
『……じゃあ君のグループの情報を全部頂戴?そしたらこの解毒剤をあげる』
「ーーッ!じ、情報ならそのカバンの中にあるUSBに全て入っている!」
『ほんと〜?』
「本当だ!信じてくれ!」
『QUEEN』
「……本物だ」
「話したぞ!早くそれを……」
『え?何言ってんの?
これは解毒剤じゃない。ただの砂糖水だよ』
あっはは!!
『その顔!最っ高!!今まで何人食ってきた?その女の子達って可愛かったんだよね!私も可愛かった!?
で、その女の子に殺されるって超ウケる!!』
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作者名:すみた先生 | 作成日時:2021年1月10日 23時