1発目 ページ3
『そっちは』
「もう少し」
『何分』
「2」
ｶﾀｶﾀｶﾀｶﾀ……ﾋﾟ…ﾋﾟ……ｶﾀｶﾀ
『……こっちは終わった』
「チッ……だから俺は嫌だって言ったんだ……あー動物ほしい……癒しが欲しい……」
さっきからずっとこの調子だ。ハックが苦手なのは分かるけど、私一人でやると丸3日かかるからやってもらってんだ。
「あークソめんどくせぇなこのセキュリティよぉ……誰が仕掛けやがったんだ」
『……』
デスクに置いた資料とパソコンの画面を見比べる。
4つ……暁が2つ
「はぁ……終わったぜ」
『ん』
「ったく人遣い荒いんだから……ほらよ」
『サンキュ』
資料を受け取る。
『……なるほど』
「そんで？次の依頼はどうすんだ」
『当然やる。金が入んだからな』
「性格悪っ」
『人のこと言えないだろ』
「まーな」
もう一度パソコンの受信画面を見る。
【Phoenixに依頼します。
Crowのメンバー1人を殺害して下さい。報酬は1000万出します。
九鬼】
『たった1人殺るだけで1000万も入るんだ。美味い話だ全く』
「じゃあなんでCrowだけじゃなくて他のも調べさせたんだ？」
『……後々必要になるからだよその情報が』
Crow。Cat。Leaf。Eagle。Owl Wall。Fox。
この6つプラスPhoenixが今の日本を取り纏める主なファミリー。他にもファミリーはいっぱいあるけど、強さは比にならない。
「んじゃ行きますか。JACK」
『行くか。QUEEN』
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 61人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：すみた先生 | 作成日時：2021年1月10日 23時
