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誇りが40つ ページ42
千寿郎が来た翌日。
「嘉柳……」
『……』
嘉柳……カヤ……お前が言ったじゃないか。
"お前がいないのは嫌だ"と。何故俺を残すんだ。起きてくれ。
嫌だ、俺はお前と生きたいのに。何故お前は俺から離れていくんだ?離れないと言っただろう。
俺を守るのではなかったのか。家族を守るのではなかったのか。人々を守るのではなかったのか。
まだやり残したことが沢山あるだろう……
お前はいつだって逃げなかったじゃないか。辛く、困難な状況でも、決して目を背けたことはなかったじゃないか。俺を見てくれ。俺と話してくれ。俺と生きてくれ。
今まで堪えていたものが溢れた。
水滴が、嘉柳の頬に一滴、落ちた。
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「戻ってきてくれ……!嘉柳……!!」
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『ただいま』
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作者名:すみた先生 | 作成日時:2020年10月25日 19時