誇りが4つ ページ5
「おはようみんな。今日はとてもいい天気だね、空は青いのかな?
顔ぶれが変わらずに半年に1度の柱合会議を迎えられたこと、嬉しく思うよ」
「お館様におかれましてもご壮健で何よりです。益々のご多幸を切にお祈り申し上げます」
あー言いたかったな。それにしても相変わらず言葉と顔が一致しないよねぇ
「ありがとう実弥」
「畏れながら、柱合会議の前にこの竈門炭治郎なる鬼を連れた隊士について、ご説明いただきたく存じますがよろしいでしょうか」
「そうだね、驚かせてしまってすまなかった。
炭治郎と禰豆子のことは私が容認していた。そして皆にも認めてもらいたいと思っている」
ふむ……
「嗚呼……たとえお館様の願いであっても私は承知しかねる……」
「俺も派手に反対する。鬼を連れた鬼殺隊員など認められない」
「私は全てお館様の望むままに従います!」
「僕はどちらでも……すぐに忘れるので……」
「信用しない信用しない。そもそも鬼は大嫌いだ」
「何より尊敬するお館様であるが、理解できないお考えだ!!全力で反対する!」
「鬼を滅殺してこその鬼殺隊。竈門、冨岡両名の処罰を願います」
しのぶと義勇は何も言わず。2人は認めたい派なんだな
「嘉柳はどうかな?」
おお私か。仮にも鬼殺隊、人々を守る立場の者を殺してしまってよいものか……鬼は嫌いだが
『失礼ながらお館様、私は全ての事実を鑑みて意見したいと思います。2人をお認めになったのはそれなりの理由があってのことでしょう』
「カヤ?彼は鬼を連れているんだぞ、到底許されることではない!」
『そうだな杏寿郎』
「……!」
『だが私は、鬼ならまだしも、人を安易に傷付けたくはないのだよ。分かってくれ』
「嘉柳、よく言ってくれたね。では手紙を」
内容は元柱である鱗滝左近次殿が書いたものだった。2年以上人を喰らわずに生きてきたと、俄には信じられないものだったが
「"もしも禰豆子が人に襲いかかった場合は、竈門炭治郎及び
鱗滝左近次、冨岡義勇が腹を切ってお詫び致します"」
禰豆子と炭治郎、この2人に柱と元柱が命を懸けた。それだけの覚悟と自信があるのだろう
だが実弥と杏は納得しない様子だ。対してお館様は、"証明ができない"と仰った。確かになぁ……
「それに、炭治郎は鬼舞辻と遭遇している」
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作者名:すみた先生 | 作成日時:2020年10月25日 19時