誇りが38つ ページ40
あの戦いから1週間。片手の生活にも慣れた。
竈門少年はよく見舞いに来てくれる。
嘉柳は一向に目を覚まさないが。
「嘉柳さんは所謂植物状態、体は生きてはいますが脳は死んでいます」
喜ぶべきか、それとも悲しむべきか。不幸中の幸いとでもと言えば良いのだろうか。人生最大の不幸とでも言えば良いのだろうか。
「以前の任務で受けた小さな傷……それが血鬼術を発動させる原因となったのでしょう」
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
2週間が経過した。まだ目は覚まさない。
今日は柱が来てくれた。
「大変だったな煉獄よ」
「すぐ行けず申し訳なかった……」
「……嘉柳はァ」
「まだ起きていない。胡蝶は、起きることはないと……」
「!……嘉柳ちゃん……っ」
「泣くな甘露寺……」
「煉獄さん」
「どうした時透」
「竈門って人から聞いたんだけどさ、夢を見ている間に精神の核を破壊されかけたんでしょ?」
「そうだ」
あれを破壊されると廃人となるらしい。
「嘉柳さん、壊されたんだって」
「!!?いま、何と……」
「精神の核を破壊されたにも関わらず、嘉柳さんは戦ったってこと。胡蝶さんも理由は分からないみたいだったけど、
嘉柳さんには精神の核は2つ以上あった、或いは壊された核は偽物だった。ってことは、ないかな?」
「何の話だ?……兎も角煉獄、あんまり無理すんなよ。気ぃしっかり持てな」
「あ、ああ……ありがとう宇髄」
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地の呼吸
陸ノ型 大地の呼吸
大きく畝り、上から叩き込むような斬撃。大きく振りかぶる為、溜が長くその分速さも出る。移動速度はどの攻撃よりも速い。
拾弐ノ型 大地
上段の構えから斜めに切り落とす。一撃必殺の技となっている。ほとんど使わない。理由は他の型でほぼ倒せてしまうから。
拾壱ノ型 慈撃(じげき)
型の中で唯一傷を治せる型。対象者に刺さなければ使えない。嘉柳と対象者の繋がりの強さで成功度が違う。対象者の血管の止血を行う。全ての傷を完治させることは出来ない。
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作者名:すみた先生 | 作成日時:2020年10月25日 19時