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誇りが34つ ページ36

ああそんな……嘘だと言ってくれ……









「嘉柳さん!!煉獄さんの腕が……!!」









何でもいい……神など信じてこなかったが、今は何でもいいから……



神様、どうか私に、もうひと振りだけ力を下さい……!!!









『ああああぁぁぁ!!!!!!』



「なっ!?」








最速で近付いて刀を押し込む。杏寿郎の刀も入っている……!いける!








「オオオオォォォオオオ!!!」

『うあああぁぁぁあああ!!!』





ガシッ!




「(掴まれた!?なんて力だぁ……!!)」








離さない!絶対に逃がさない!!!









「退けェェェェ!!!!!!」









「伊之助動けーッ!!煉獄さんと嘉柳さんの為に動けーッ!!!」


「!


獣の呼吸 壱ノ牙

穿ち抜……」





ドオッ!!






っ抜かれた……!ならば









地の呼吸 奥義







拾弐ノ型









『大地!!!』









「ガハァッ……っぐ……」





手応えあり!このまま頚を……!!









「退けと……言っている!!!嘉柳ァ!!」


『逃がさん!絶対に……!貴様を斬るまでは!!!』









「かや、な……」









!良かった朝日だ……このまま!









「ぬぅぅぅ!!!!」

ドスッ








『!!っぐぅ……かはっ……!』






!しまった力が弱まっ……









『あ、ぁぁ…………ゲボっ……がぁ……』









ああ、森に逃げられてしまう……









「逃げるな卑怯者!!逃げるなァ!!!」




炭治郎……









「いつだって鬼殺隊はお前らに有利な夜の闇の中で戦っているんだ!生身の人間がだ!傷だって簡単には塞がらない!失った手足が戻ることもない!!

逃げるな馬鹿野郎!!馬鹿野郎!!卑怯者ーッ!!!」





『ガフッ……っ、ぅ……』






「お前なんかより……煉獄さんと嘉柳さんの方がずっと凄いんだ!!強いんだ!!2人は負けてない!誰も死なせなかった!!戦い抜いた!守り抜いた!




お前の負けだぁ!!2人の勝ちだ!!!





うあああぁぁぁあああ!!!」









嗚呼、この子は……

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作者名:すみた先生 | 作成日時:2020年10月25日 19時

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