誇りが32つ ページ34
『お前は死んだはずだが』
「私があの程度で死ぬはずがないでしょう?」
確かに、現場に衣服が見当たらなかったのは不自然だったが……よもや生きていようとは……
地の呼吸 陸ノ型
『大地の呼吸!!』
「っ!……速い、以前より速くなってない?でも無駄よ。
何故なら私は神だから」
『また巫山戯たことを……お前は神ではないというのに』
「なら私に勝ってから言いなさいよ。
そういえば自己紹介がまだだったわね。私は天鬼(あまき)。貴方は?」
『地柱 煉獄嘉柳。今度こそお前を斬る』
壱ノ型
地割れ
「キャッハハハ!!同じ手を食らうとでも?甘いのよ!」
そう言うと天鬼は爪で自分の腕を引っ掻いた。
『!!っぁあ……ガッ……』
激しい痛みに襲われる。血管が破れそうだ……頭に爆弾を埋め込まれたように律動が響く。
「うふふ……私の血鬼術は移動を速くするものではないわ。
人間の体内に私の体液が入り込み、私が傷を作ると脳を攻撃する。凄い術でしょう?」
『はぁっ……がァぁ……いっ……!ぐ、』
「はぁぁ、あの時猗窩座が助けてくれなかったら本当に危なかったわ。まあ、神だから死ぬ訳ないけどね」
『ぐぅ……き、、さまは……神で、は……ない!鬼だ!!醜く卑劣な鬼だ!!』
「……まだ言うつもり?」
ドックン
『ああぁぁぁ!!?!?!!』
瞬間的に死を悟った。
もう駄目だ……杏寿郎、悪いが先に逝くよ。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
「俺は人々を守らねばならないからな!」
『ならば守る者は誰が守るのだ?』
「え?」
『私がお前を守る!お前は私を守ってくれ!
2人で人々を守ろう。杏寿郎』
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
なんでこんな時に思い出すのかなぁ。そうか、これが走馬灯ってやつか……
戻れるなら、また家族で笑える日常に戻りたいなぁ……
「あははっ!さよならー!」
.
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チャキ……
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作者名:すみた先生 | 作成日時:2020年10月25日 19時