誇りが29つ ページ31
『起きろ杏寿郎』
「よもやよもや!!不甲斐なし!」
『私は前方3両に傷を入れて再生を遅らせる。ついでに守る。お前は後方5両を守れ。炭治郎に作戦を伝えて来い。
鬼の頚は、私と炭治郎と伊之助で斬る』
「……承知した!」
ドォォォオォ
『ふむ』
地の呼吸 伍ノ型
狂い雨
ザキッ、ザシュッ……
『粗方片付いたな。さて……2人は見つけただろうか』
ビュォォォオ
『炭治郎!』
「あ、嘉柳さん!煉獄さんに話は聞きました。伊之助が頚を見つけました!」
『よくやった!行くぞ、前方だな!』
「(なんで前方って分かったんだ……?)」
『伊之助!』
「!ギョロ目の双子か!!見つけたぜ鬼の急所ォォ!!」
『車掌さん下がっててくれ!』
まずい、さっきの術か……目をつぶったまま戦えるか?いや、少なくとも私には出来ない。柱で出来るのは行冥さんだけだ……!
斬っても斬っても防がれ、再生される……
『炭治郎!伊之助!連撃だ!呼吸を合わせて叩き込むぞ!』
出来ない。……
だからなんだ!!出来ないならば出来るようになるまで!
『シィィィ……』
研ぎ澄ませ。己の感覚を極限まで研ぎ澄ませ。気配、殺気。全て感じろ。目に頼らずとも動けるようになれ!
地の呼吸 弐ノ型
『隆起!!』ザシュッ!
ドォォオン
「凄い……!あんな大きいのを一振で」
『今だ!伊之助!!』
「獣の呼吸!肆ノ牙!切細裂き!!」
「ヒノカミ神楽……
碧羅の天!!!」
「夢の邪魔をするなぁァァ!!!!」
『伊之助!』
っくそ……せっかく、斬ったのに……
なんで同じ所に、刺すかなぁ……
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地の呼吸 伍ノ型
狂い雨
一度に多数の斬撃を繰り出す。頚を斬ることを目的とせず、傷を負わせることを目的とする場合、もしくは囲まれている場合に使われる。
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作者名:すみた先生 | 作成日時:2020年10月25日 19時