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誇りが27つ ページ29

『……』




はらはらと、零れていく涙。








少年は確かに嘉柳の精神の核を破壊した。







そう、"目に入った核"は。









『貴様……私の夢に入ってきて何の用だ』






「はあ!?なんで……僕は確かに」



嘉柳は素早く背後に移動し、手刀で気絶させた。


頬には流れ続ける涙を拭いながら。






『止まれ……』



そう呟くと、涙は自然と収まった。









『ん?……禰豆子』


禰豆子は炭治郎に寄り添い見つめていた。









「あああああ!!!!!」




大声と共に炭治郎は飛び起きた。夢から醒めたのだ。



「禰豆子!大丈夫か……っ!?」








「煉獄さん!!善逸!伊之助!嘉柳さ……あれ?」


『ここだ炭治郎』

「嘉柳さん!?起きたんですか!」

『ついさっきな。精神の核とやらを破壊された』



嘉柳は自身の見解を述べた。


自分達には精神の核が存在し、入り込んだ者がそれを壊そうとしていた。壊されれば恐らく待っているのは死。精神的な死であると。








「!?じゃ、じゃあなんであなたは!」


『……』




そう、一番の謎は、核を破壊されたはずの嘉柳がなぜ起きているのか。


『今はそんな事どうでもいい。禰豆子、3人の縄を燃やしてくれるかい?』



「ムー!」





炭治郎は善逸と伊之助を揺さぶる。だが2人とも起きる気配はない。



「駄目です!2人とも起きない、煉獄さ」




『!危ないっ』









炭治郎の背後に迫っていたのは、杏寿郎の夢に入り込んでいた少女。キリを刺そうとしていた。



しかし炭治郎には間一髪刺さらなかった。









「嘉柳さん!!」







「っ……邪魔よ!」


嘉柳の腹からキリを抜いた少女は炭治郎に向き直す。





「嘉柳さん!」

『騒ぐな炭治郎。これくらいの傷、すぐ治る』




嘉柳は呼吸を使って止血した。



起き上がった少女達は怒りで正常な判断が出来ていない。嘉柳はまたもや手刀で意識を落とした。





『さて……君は?』


「もう、、いいです……ありがとう」



「!……はいっ」





炭治郎と禰豆子は車両の外へ出ようとしたが、嘉柳は止めた。



『炭治郎!禰豆子はこちらに居させろ』

「はい!禰豆子、お前は皆を起こせ」





嘉柳は禰豆子の頭をひと撫でして車両の上に飛び乗った。

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作者名:すみた先生 | 作成日時:2020年10月25日 19時

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