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誇りが25つ ページ27

「うまい!」


『確かに美味いなぁ』


「うまい!」


「うまい!」

「うまい!」
「うまい!」



『何回言うんだ?』←



「あの人が炎柱……?ただの食いしん坊じゃなくて?女の人の方は普通だけど」



『まったく……杏寿郎、もう分かったからやめなさい』

「うむ!」



「炭治郎、この人達ってほんとに柱?」

「う、うん……煉獄さん達は双子なんだ」

「双子ォ!?ほんとにィ!?」


「本当だぞ!!」





炭治郎の話を聞くと、鎹鴉の伝達で現地の柱と合流しろとのことだったらしい。



『ヒノカミ神楽?』

「知らん!"ヒノカミ神楽"という言葉も初耳だ!君の父がやっていた神楽が戦いに応用出来たのは実にめでたいが、この話はこれでお終いだな!!」


「えっ!?ちょっと、もう少し……」




杏と炭治郎はもう少し話すようだ。





┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈


「黒刀か!それはきついな!」


どうやら黒刀の剣士が柱になったのを見たことがないらしい。どの系統を極めればいいかもわからないらしい。


「あの、煉獄さん達の刀は何色なんですか?」


「俺か!俺は赤だ!」


やっぱり。炎柱という程だからそうだろう。



「そちらの……」

『ああ、私は嘉柳でいいよ。どっちも煉獄だと呼びづらいだろう?』

「……嘉柳さんは何色なんですか?」

『紺色さ。杏とは真反対の紺だよ』



紺色……鋼鐵塚さんが言ってた気がする。


"俺の打った刀で紺色の奴はなぁ……みんなすぐ死んだよ。でもアイツだけは違った。あいつは自力で困難を乗り越え、自力で柱にまでなった"




『君の刀を打った鋼鐵塚殿が私の刀を打ってくれたんだ』


「え、なんで知ってるんですか?」


『鋼鐵塚殿が怒っていたからね。名前を聞いたら聞き覚えがあった』






『ま、黒刀は私と同じでよく分からないから、頑張ろう』



地の呼吸……聞いたことがないから胡蝶さんに聞いてみた。そしたら、嘉柳さん自身が作り出した呼吸法だと言っていた。柱の中で何の派生でもない呼吸を使っているのは嘉柳さんだけだと。




匂いからでも、この2人が面倒見のいい人なのは分かった。正義感が強く、優しい。特に2人からは強い情熱が伝わってくる。

だから気付かなかったんだろうな









ほんの少しだけ、嘉柳さんの匂いに負の感情が練り込まれていたのを。

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作者名:すみた先生 | 作成日時:2020年10月25日 19時

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