４話 ページ10
鈴乃はすみれの表情を伺いながら、聞いていた。そして、すみれはスグにその意味が分かった。
すみれ(先輩、ブン太君の事…………)
だが、すみれはその問いかけにどう答えるか悩んだ。
すみれ(どう思ってるか……私にとってブン太君はあくまでも兄妹………でも)
すみれが鈴乃の問に中々答えなかったので、鈴乃は少しばかり不安そうな表情でこちらを、見ていた。そしてすみれが出した答えは………。
すみれ「その質問は少しばかり難しいですね。私もよく分かりません」
すみれは淡々とそう答えたので、鈴乃は………恐らく、よくない方向に考えたのであろう。表情を曇らせた。
鈴乃「そっ………そっか……」
その場の空気が少し重くなったところに、顧問の先生が教室へ入ってきたので、話は終了した。
***
夜。
すみれ「ねぇ、ブン太君」
ブン太「んぁ？」
ブン太は欠伸をしながら、すみれのいる方向に顔を向けた。
すみれ「鈴乃って人知ってる？吹部なんだけど」
ブン太「あぁ……同じクラスだな」
すみれ「ふぅーん」
ブン太「は？」
ブン太はすみれのいきなりの質問に何かあるのかと思っていたが、あっさりと会話が終わったので、ブン太は思わず間抜けな声を出してしまった。
ブン太「なんだよ、いきなり」
すみれ「いや、別に」
ブン太「いつも唐突なんだよ。質問が」
すみれ「そうかな？」
すみれは食器を洗い終わり、手を拭くとブン太の隣に座った。
ブン太「じゃあ、俺からも質問が」
すみれ「なに？」
ブン太「すみれって、切原とどういう関係なんだろい」
すみれ「前の席の人」
ブン太「………………………」
すみれの呆気ない答えに、ブン太は切原を哀れむのだった。
ブン太「……………かわいそ」
すみれ「は？なんで」
すると両親が帰ってきたので、ブン太は慌ててすみれから離れた。
すみれ「なに？」
ブン太「いや、別に………」
ブン太は少し顔を赤くして、すみれに顔を背けながら、言うのだった。
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nanashi - 返信ありがとうございます、教えただなんてとんでもないです；； 兄弟設定とか私好みで性癖ドストライク過ぎてコメントさせていただきました！！ 応援してます、これからもずっとみてます！！ (2018年3月6日 0時) (
レス) id: ce2818ed41 (このIDを非表示/違反報告)
gu-(プロフ) - nanashiさん» そうなんですか！すみません、中途半端な知識で！そうですね、これではいない設定にさせてもらってます！教えていただき、本当にありがとうございます！ (2018年3月5日 11時) (レス) id: 58aa71fb8f (このIDを非表示/違反報告)
nanashi - 凄く面白かったです！！一気見してしまいました( *´艸｀) ひとつきになったことなんですけど、ブンちゃんって二人弟君いるんですけど、設定的に居ないせっていですか？？ (2018年3月3日 23時) (レス) id: ce2818ed41 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：gu- x他1人 | 作成日時：2017年8月3日 19時
