５話 ページ42
次の日。
すみれはクラスで喋れる人は、切原くらい。
移動教室で2人並んで廊下を歩いていると、前から吹奏楽部の後輩が歩いてきた。
後輩「おはようございます」
すみれ「おはよう」
光子の話では、すみれが退部届けを出したことを部員には話されていない。
何も知らない後輩は、普通に挨拶をしてきたが、すみれは少し気まづい気持ちを抱えながら、挨拶を返す。
切原「なんかあったのか？」
不意に、隣にいた切原がそう声をかけてきた。
すみれ「なにが？」
切原「なんか、今違和感感じたから」
すみれ「気のせいよ」
切原「そうか〜？」
歩き進めていると、切原は話を続ける。
切原「なんか最近、元気ないよな。なにかあったのか？」
すみれ「…………………」
切原の指摘に、すみれは思わず足を止めた。
切原はそんなすみれを振り返って、首を傾げる。
切原「どうかしたか？」
すみれ「切原って、鈍いのか鋭いのか微妙よね」
切原「あ？それどういう意味だよ」
すみれ「馬鹿のクセに」
切原「はぁ！？」
すみれ「授業遅れるわよ〜」
先を歩いていくすみれを、切原は慌てて追いかけていく。
切原「おい、どういう意味か教えろよ〜！！」
・
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放課後。
下駄箱で靴に履き替え、すぐに帰宅しようと思っていたすみれは、門の前に仁王立ちしている、とある人物を見つけた。
すみれ「うそ」
その人物は、
すみれ(鈴乃先輩…………。もしかして、光子チクった？)
面倒臭いことになることは目に見えていた。
すみれはどうにかして、鈴乃を掻い潜り帰宅しようと、頭の中で方法をグルグルと考える。
すみれ(ていうか、鈴乃先輩めっちゃ見られてる………。そりゃそうだ。門で仁王立ちしてるんだし。恥ずかしくないのかな)
門を睨んでいた時だった。
赤い髪の男子が、帰宅する背中を見つけた。
すみれ(あ、ブン太君。よし、話しかけて＿＿＿)
そう思い、下駄箱からようやく出てきたすみれは、ブン太のもとへ駆け寄ろうとした。
だが、すみれはブン太に話しかける前に、その足を止めた。
鈴乃「あ、丸井君………！」
ブン太に話しかける鈴乃を見て、すみれはその場に硬直した。
ブン太から少しだけ視線を逸らしながら話す彼女は、目に見えて明らかだった。
すみれ「そういえば、前に聞かれたことあったな。ブン太君のこと、どう思ってるのかって」
ここからでも分かる。
鈴乃が少し緊張気味に話している様子が。
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nanashi - 返信ありがとうございます、教えただなんてとんでもないです；； 兄弟設定とか私好みで性癖ドストライク過ぎてコメントさせていただきました！！ 応援してます、これからもずっとみてます！！ (2018年3月6日 0時) (
レス) id: ce2818ed41 (このIDを非表示/違反報告)
gu-(プロフ) - nanashiさん» そうなんですか！すみません、中途半端な知識で！そうですね、これではいない設定にさせてもらってます！教えていただき、本当にありがとうございます！ (2018年3月5日 11時) (レス) id: 58aa71fb8f (このIDを非表示/違反報告)
nanashi - 凄く面白かったです！！一気見してしまいました( *´艸｀) ひとつきになったことなんですけど、ブンちゃんって二人弟君いるんですけど、設定的に居ないせっていですか？？ (2018年3月3日 23時) (レス) id: ce2818ed41 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：gu- x他1人 | 作成日時：2017年8月3日 19時
