１４話 ページ31
鈴乃「だって、丸井君と東城さんは、き、兄妹だし＿＿＿」
桶谷「なに言ってんのよ。あの2人血繋がってないじゃん。ていうか、小さい頃からいるわけじゃないんだから、兄妹なんて認識あるのかな」
鈴乃「え…………」
楽しげに話しているすみれとブン太を見ていると、鈴乃は眉を寄せた。桶谷の言葉に押されたのか、鈴乃はブン太の方へと足を進めた。
鈴乃「あ、丸井く＿＿＿＿」
ブン太「んじゃあ、俺行くわ」
すみれ「あ、ジュース買っておいてよ」
ブン太「あ？………なんのだよ」
すみれ「炭酸なら、なんでもいいよ。ありがとう」
ブン太「へいへい」
面倒くさそうに頷くと、ブン太は駅へと向かって会場を出ていった。
鈴乃「…………………」
ブン太を見送って光子の元へ行こうとすると、不自然に立ち止まっている鈴乃が目に入り、声をかけた。
すみれ「先輩？そんなところで、どうしたんですか？」
鈴乃「え、いや…………………」
すみれ「？………そうですか」
いつもの冷めた目付きに戻ったすみれは、鈴乃に踵を返し光子の元へ歩いていった。
鈴乃「………後輩がライバル………なんて」
***
すみれ「ごめんって」
切原「ごめんで済むかよ！丸井先輩にすみれに会わせろって言っても、なんかはぐらかされて結局夏休み終わっちまったし」
すみれ「え？」
切原の言葉に目を丸くするすみれに、切原は不機嫌そうに目を釣り上げた。
切原「なんだよ、その反応！嬉しいのかよ」
すみれ「そんなこと、言ってないでしょ。二学期早々、騒がしいね」
今日から二学期。
教室に入るなり、切原が不機嫌むき出しですみれに声をかけてきた。
すみれ「それより…………」
すみれは切原の机の上に盛られた紙の束を、見つめて言った。
すみれ「早く、終わらしたら？宿題」
切原「うぉぉぉ！！そうだった！」
必死に宿題を解く切原を横目に、すみれはブン太のことを思い浮かべていた。
すみれ「………………」
時間が経ち担任が入ってきて、話をし始めた。だが、すみれはそんなこと聞くはずもなく、ずっとブン太のことを考えていた。
すみれ(今日は部活ないし、早く会いたい)
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nanashi - 返信ありがとうございます、教えただなんてとんでもないです；； 兄弟設定とか私好みで性癖ドストライク過ぎてコメントさせていただきました！！ 応援してます、これからもずっとみてます！！ (2018年3月6日 0時) (
レス) id: ce2818ed41 (このIDを非表示/違反報告)
gu-(プロフ) - nanashiさん» そうなんですか！すみません、中途半端な知識で！そうですね、これではいない設定にさせてもらってます！教えていただき、本当にありがとうございます！ (2018年3月5日 11時) (レス) id: 58aa71fb8f (このIDを非表示/違反報告)
nanashi - 凄く面白かったです！！一気見してしまいました( *´艸｀) ひとつきになったことなんですけど、ブンちゃんって二人弟君いるんですけど、設定的に居ないせっていですか？？ (2018年3月3日 23時) (レス) id: ce2818ed41 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：gu- x他1人 | 作成日時：2017年8月3日 19時
