４話 ページ21
風呂に持っていたタオルを乾かす為、タオルかけにかけながら、ブン太の話を聞いていた。
ブン太「………………」
すると、じっと見つめてくるブン太の視線に気づき、すみれはブン太の方を向いた。
すみれ「なに？」
ブン太「ん？……あぁ、いや…………髪濡れてるからわかったけど、すみれって結構髪長いなって」
すみれ「あー、１年の後半から髪切ってないからなぁ」
すみれはそう口にすると、髪をとかすためにブラシを取り出す。ふとブン太の姿を横目で見ると、思い出したように、言った。
すみれ「そういえば、私達って……」
ブン太「ん？」
すみれ「私が１年の時、ブン太は２年だったわけで………もしかしたら、どこかですれ違ってたのかも」
ブン太「あー、確かにそうかもな」
すみれは「うーん」と唸ると、不思議そうに呟いた。
すみれ「でも、ブン太君って目立つよね。顔くらい知っててもおかしくない気がする」
ブン太「そうか？俺そんなに目立つか？」
すみれ「うん」
即答するすみれは、ブン太は顔を引きつる。すみれは立ち上がると、洗面所へと向かったのだった。
ブン太(顔くらい知ってても、か)
実は、ブン太。
夏休み吹奏楽が運動場でマーチングの練習をしている時、すみれを盗み見ていた。その時、ブン太はあることをハッと思い出したのだ。
ブン太(ま、俺もあん時に思い出したくらいだし、忘れてて当然か)
〜〜〜１年前〜〜〜
暑い暑い夏休み。
ジリジリと地面を焦がすように照っている太陽の下、部活動に励んでいたテニス部。
午後になると、運動場にでてきた吹奏楽にチラチラと目をやっていたブン太だった。
そして練習が再開し、２時頃。
マーチングの練習をしていた吹奏楽の中から、１人………弾き出されたように先生と１対１で話している女子部員がいた。なんとなく気になって、盗み見ていたブン太は、その女子生徒が先生に頭を下げて１人運動場から去っていったのが見えた。
ブン太(……熱中症か？)
その時はそう思っていた。
その直後、ブン太は先生直々に頼まれて職員室へと向かった。
・
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その途中、どこからかすすり泣く声が聞こえてきた。興味がそそられしまい、ブン太は覗くだけのつもりで聞こえる方に足を向けた。その場所は人の出入りが少なく、吹奏楽部が練習場所に使っていた場所だった。そこにいたのは…………。
ブン太「っ……………！！」
膝を抱えて、顔を埋めていた。
それは、先程吹奏楽部から外れて行った女子部員だった。
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nanashi - 返信ありがとうございます、教えただなんてとんでもないです；； 兄弟設定とか私好みで性癖ドストライク過ぎてコメントさせていただきました！！ 応援してます、これからもずっとみてます！！ (2018年3月6日 0時) (
レス) id: ce2818ed41 (このIDを非表示/違反報告)
gu-(プロフ) - nanashiさん» そうなんですか！すみません、中途半端な知識で！そうですね、これではいない設定にさせてもらってます！教えていただき、本当にありがとうございます！ (2018年3月5日 11時) (レス) id: 58aa71fb8f (このIDを非表示/違反報告)
nanashi - 凄く面白かったです！！一気見してしまいました( *´艸｀) ひとつきになったことなんですけど、ブンちゃんって二人弟君いるんですけど、設定的に居ないせっていですか？？ (2018年3月3日 23時) (レス) id: ce2818ed41 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：gu- x他1人 | 作成日時：2017年8月3日 19時
