２話 ページ19
すみれ「うさぎだね」
ブン太「うさぎだな」
200円したうさぎのエサを１つ買い、まだ誰も傍にいなかった茶色いうさぎへと２人は寄っていってしゃがみ、紙コップに入っているにんじんをあげた。
すみれ「おぉ、食べる食べる」
ブン太「にんじんは炒めたり、漬物にすると上手いよなぁ」
すみれ「漬物はきゅうりがいいなぁー」
ブン太「……………………」
すみれ「……………………」
ブン太/すみれ(なんだこの会話………)
これ以上なに話していいか２人は思い浮かばず、黙ってシャクシャクとにんじんを食べているうさぎを見ていた。何も言われずじっと見つめられているうさぎからしたら、いい迷惑なわけで…………
すみれ「あ、行っちゃった……もう、ブン太君が睨んでるから」
ブン太「睨んでるねぇよ。てか、しゃがむのつっかれたー」
ブン太はそう言って立ち上がると、腰に手をあてて「んー」と唸った。それを聞いてすみれはふっと笑をこぼした。
すみれ「ふはっ………！おじいちゃんみたい」
ブン太「う、うるせぇ……！」
エサもなくなり、カラになった紙コップをゴミ箱に捨てると、ブン太は少しそわそわした様子ですみれに話しかけた。
ブン太「な、なぁ……母さんが言ってた妖怪見に行かね？」
すみれ「えぇー？絶対マスコットみたいな可愛い系だよ」
ブン太「そんなの見てみなくちゃ、わかんねぇーだろ？」
すみれ「はぁ………"好きだよねぇ、男の子って"」
ブン太「え…………」
すみれ「なに？行かないの？」
ブン太「お、おう…………」
先を歩くすみれの背中を少し見てから、ブン太は目をそらし肩を落としていた。
ブン太(男の子ってなんかガキな言い方だなぁ
…………なに、こんなん気にしてんだ、俺……？)
・
・
すみれ「どこにいるの？」
ブン太「あー、この辺り」
すみれ「ふわっとしてるね…………」
公園の中に流れている小川にかけられている橋にもたれ掛かり、辺りを見渡していた２人。と、その時、すみれは誰かに肩を叩かれ、後ろを振り向いた瞬間。
すみれ「きゃぁぁぁ！！！」
２人の後ろにいたのは、なんともリアルな河童の着ぐるみ。深緑の胴体にギョロっとしたものものしい目、ギラギラと光沢のある甲羅にヒレのついた手。驚きのあまり悲鳴をあげたすみれは、その拍子に足を滑らせ、小川に落ちかけた。
ブン太「危ねぇ！！」
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nanashi - 返信ありがとうございます、教えただなんてとんでもないです；； 兄弟設定とか私好みで性癖ドストライク過ぎてコメントさせていただきました！！ 応援してます、これからもずっとみてます！！ (2018年3月6日 0時) (
レス) id: ce2818ed41 (このIDを非表示/違反報告)
gu-(プロフ) - nanashiさん» そうなんですか！すみません、中途半端な知識で！そうですね、これではいない設定にさせてもらってます！教えていただき、本当にありがとうございます！ (2018年3月5日 11時) (レス) id: 58aa71fb8f (このIDを非表示/違反報告)
nanashi - 凄く面白かったです！！一気見してしまいました( *´艸｀) ひとつきになったことなんですけど、ブンちゃんって二人弟君いるんですけど、設定的に居ないせっていですか？？ (2018年3月3日 23時) (レス) id: ce2818ed41 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：gu- x他1人 | 作成日時：2017年8月3日 19時
