８話 ページ14
母「あら、そうなの？残念ねぇ」
２人の冷めた返答に、残念がる母。けどそれはつかの間。すぐにパァっと表情を明るくさせて……。
母「なら、お盆は？お盆は休みよねぇ」
ブン太「んー、まぁなー」
テレビのチャンネルを変えて、音楽番組に見入っていたすみれは、話を聞き流す方で話し耳に入れていた。
母「実はね、前から
ちなみに『文乃』というのは父親の名前である。
母「それで昨日、お盆に旅行行くことになってね！２泊３日で」
ブン太「え………まじ？」
愕然としたブン太。
２人は年頃の子供でしかも本当の兄妹ではない。もし２人がまだ小学生低学年程までに出会っていたら、まだお互い２人は兄妹として見ていたのかもしれない。だが、２人が出会ったのはもう物心なんかとっくについている今年。
ブン太は赤面して、手で顔を覆った。
ブン太(冗談だろ………！？いや、だって俺とこいつと、いわば他人だろい！！そんな………女子と旅行とか………！！！)
すみれ「なに、どうしたの？」
ブン太の様子が気にかかり、すみれが突然ブン太の顔を覗き込んできた。そのことにブン太は過剰に反応してしまい…………。
ブン太「うわぁ！？」
すみれ「きゃあ！？」
ブン太の叫び声に、すみれは驚いてすみれも叫び声を上げたのだった。だがすみれはすぐに、笑い始めて、笑顔を見せた。
すみれ「なに、驚いてんの？」
ブン太「あ、いや、あ、えっと………」
その光景にキョトンとしていた母は、ふっと微笑んだ。
母(あらあら、いつの間にかこんなに仲良くなったのねぇ)
母「すみれちゃん、お盆空いてる？みんなで旅行行きましょうよ」
すみれ「旅行ですか？行きたいです」
ブン太(まじ！？)
母「よかったぁ〜、決まりね！やっぱり家族旅行は旅館よねぇ、どこ行きたい？」
すみれ「そうですねぇ…………」
すっかり２人で盛り上がってしまって、会話に入りそびれたブン太は、拗ねるように膝に顔を埋めるのだった。
ブン太(ぜってぇ、分かってねぇだろい、こいつ…………。修学旅行じゃねぇんだから、寝泊まりの部屋とか同じわけで、んぁぁ〜！なんで俺だけこんなん考えてんだぁよー！)
***
次の日。
吹奏楽部は昼からグラウンドを使って、マーチングの練習。部活は皆グラウンドに出るわけで、グラウンドのすぐ隣にはテニスコートがあるわけで………。
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nanashi - 返信ありがとうございます、教えただなんてとんでもないです；； 兄弟設定とか私好みで性癖ドストライク過ぎてコメントさせていただきました！！ 応援してます、これからもずっとみてます！！ (2018年3月6日 0時) (
レス) id: ce2818ed41 (このIDを非表示/違反報告)
gu-(プロフ) - nanashiさん» そうなんですか！すみません、中途半端な知識で！そうですね、これではいない設定にさせてもらってます！教えていただき、本当にありがとうございます！ (2018年3月5日 11時) (レス) id: 58aa71fb8f (このIDを非表示/違反報告)
nanashi - 凄く面白かったです！！一気見してしまいました( *´艸｀) ひとつきになったことなんですけど、ブンちゃんって二人弟君いるんですけど、設定的に居ないせっていですか？？ (2018年3月3日 23時) (レス) id: ce2818ed41 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：gu- x他1人 | 作成日時：2017年8月3日 19時
