６話 ページ12
ブン太にそう注意をしようとしたが、もう遅い。ブン太の歩いたところには、足跡がついていた。
すみれ「もー！全然終わらないじゃない！」
すみれはそう声を荒らげて、乱暴にブン太の背中を叩いた。
ブン太「わ、悪かったって！だから、打つな！手伝ってやるよい！」
ブン太は余っていたモップを持って、自分の踏んだ場所にワックスをひいていった。
すみれ「雑い！」
ブン太「細かいこと言うなよぉ〜」
すみれに怒られながら床を磨くブン太。そんな２人を見ていた切原は、どこか不機嫌そうに１人塗られていない所にワックスをひき始めた。
柳生「………………切原君、丸井君。終わったら部活に来るんですよ」
丸井「分かってるって、赤也じゃあるまいし」
切原「な！？俺もちゃんと、行きますって！」
２人の返事を聞いて、桑原と柳生は部活へと足を向けるのだった。
・
・
１０分後。
すみれ「終わったぁ」
切原「道具、どうしたらいいんだ？」
すみれ「置いてて、いいんじゃない？」
２人の会話を小耳に挟みながら、丸井は壁にもたれた。すみれと切原は自分の鞄を持って教室を出た。
切原「じゃあな！また、連絡する！」
すみれ「連絡って、私の家の電話番号知らないでしょ」
切原「え、あー………ん？じゃあ、連絡はしていいんだよな！」
すみれ「は？そんなこと言ってな____」
切原「んじゃあ、また部活中に会えたら教えてくれてくれよな！」
そう言って切原は部活へと、走って行ってしまった。
すみれ「………………………」
ブン太「お前も大変だな」
すみれ「あ、また『お前』って言った」
ブン太「っ……………別にいいだろい」
すみれ「まぁ、別にもうどうでもいいけど」
すました顔でそう言ったすみれはブン太に背を向けて「それじゃあ」と言い残し、部活へと行くのだった。
ブン太「なんだよ、そりゃ………」
***
夕方。
部長「はい、今日はここまでにしよっか。明日からはマーチングの練習も始まるから、お茶だけじゃなくて、スポーツドリンクなんかも持ってきておいてね！」
全体練習が終わり、１年は音楽室の掃除をし始める。すみれは楽器を戻しに行こうとすると、誰かにポンッと背中を叩かれた。
「一緒に行こ！」
そう明るい声で掛けてくれたのは、同じチューバを担当している２年の女の子。
すみれ「うん」
相変わらず素っ気ない返事のすみれに、その女の子は肩でため息をつく。でももう慣れたように、すみれの隣に並んで楽器を直しに行くのだった。
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nanashi - 返信ありがとうございます、教えただなんてとんでもないです；； 兄弟設定とか私好みで性癖ドストライク過ぎてコメントさせていただきました！！ 応援してます、これからもずっとみてます！！ (2018年3月6日 0時) (
レス) id: ce2818ed41 (このIDを非表示/違反報告)
gu-(プロフ) - nanashiさん» そうなんですか！すみません、中途半端な知識で！そうですね、これではいない設定にさせてもらってます！教えていただき、本当にありがとうございます！ (2018年3月5日 11時) (レス) id: 58aa71fb8f (このIDを非表示/違反報告)
nanashi - 凄く面白かったです！！一気見してしまいました( *´艸｀) ひとつきになったことなんですけど、ブンちゃんって二人弟君いるんですけど、設定的に居ないせっていですか？？ (2018年3月3日 23時) (レス) id: ce2818ed41 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：gu- x他1人 | 作成日時：2017年8月3日 19時
