8話 ページ9
「今日はわざわざ
ありがとうございました。
会えて嬉しかったです！」
「⋯⋯」
「じゃあ帰ります！」
「へ？ ぁ、帰るの？」
「はい。
大ちゃんいないから
また日を改めて⋯⋯」
「･･あぁ」
そりゃそうだ。
ま、とりあえずどんな女か
見れたしいっか。
『せっかく会ったんだから
お茶くらいしてきたら
よかったのに⋯⋯
もぉ〜ちゃ〜〜〜ん！』
頭の中で大貴の悲しげな顔と
声が浮かぶ。
重症だな、これ⋯⋯
「腹減った」
「ぇ？」
「せっかく来たんだし
飯でも食いませんか？」
突然の呟きに彼女は
少し驚いた感じで俺と
視線を重ねると笑顔で頷いた。
.
「決めた。はい」
メニューを彼女に向ける。
「何にするんですか？」
「鯖塩の炭火焼き」
「いいですね！
私、何にしようかな」
「⋯⋯」
なんだかわくわくした感じで
メニューをいったりきたり
見ている。
何が食べたいか彼女に
リクエストを聞いたら
何でも食べられるから俺の
食べたい物でいいと答えた。
「どれも美味しそうで
迷っちゃうな⋯⋯」
ぽつりと漏らすと
そのページで手を止めた。
グラスの水を一口飲んで
彼女を見やる。
「じゃあ押しますね」
「⋯⋯」
呼び出しボタンが押され
男性店員が注文を取りにきた。
『お待たせしました。
ご注文をお伺いします』
「鯖塩の炭火焼き定食を
豚汁に変更で、白米で」
店員には向かず
テーブルに視線を落としたまま
伝えると彼女は後に続いた。
「私はおろし醤油の
チキンカツ定食で
五穀米でお願いします」
『かしこまりました。
少々お待ち下さい！』
「あ〜あとドリンクバーを･･」
チラッと彼女を見る。
「私も！
ふたつでお願いします」
『ドリンクバー
おふたつ追加ですね？
かしこまりました。
あちらに御座いますので
ご自由にお取り下さい！』
「はい」
男性店員は
注文機を打ちながら
バックヤードに戻って行く。
続く (更新停止中)
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有颯。 - Renoさん» いえいえー！切ない恋小説で読むのは好きです！実際の恋で切ないのはアレですけど…、笑。そういえばRenoさんは誰担ですか？ (2018年5月31日 16時) (
レス) id: 9a32e8bfe2 (このIDを非表示/違反報告)
Reno(プロフ) - 有颯さんありがとうございます(^^)せつない物語好きなんですね！お仲間嬉しい。読んで頂いて更に嬉しいですし…遅筆ですがこれからも遊びに来てください！ (2018年5月28日 22時) (レス) id: 98cec57b4e (このIDを非表示/違反報告)
有颯。 - 楽しく読ませていただいています！私も切ない恋物語大好きなんですよ〜！！更新頑張ってくださいね！応援してます！ (2018年5月28日 5時) (レス) id: 9a32e8bfe2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Reno | 作成日時：2018年4月14日 4時
