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貴「よしっ！撒けたか！？」
ある日Aはいつもついて離れない水樹を撒き、1人で出かけるという願望を叶えていた。
しかし水樹がいないからといっていつもの日々に変化があるというわけではなかった。
貴「…はぁ、なにか面白いことないかn((ドン！｣
古いアパートの前を通り過ぎようとした時、住民だろうか、人間が結構な勢いでぶつかってきた。
貴「いってぇ…！！なんだよ…」
「頼む！！金！！金貸してくれよぉ！！！」
貴「は……？」
ぶつかられた勢いで倒れた俺にソイツはすがりついて金を要求してきた。
するといかにもヤバそうなおじさん？が走ってきてソイツの襟元を掴み俺から引き剥がした。
？「う"ぉらぁ！！待てゴラ！！なぁーに逃げちゃってんのー？｣
「ゆ、許してくれ！借りる！借りて返すから！！」
？「あ"ぁ！？借りるって誰に｣
目の前で起こっている出来事に頭が追いつかない中、誰に、と聞かれたソイツは震える手で俺を指さした。
貴「え」
？「あ？なんだよお前、コイツのダチか？」
貴「え、いや…」
？「おい柄崎」
柄「うっす丑嶋社長、コイツがこのガキンチョから金借りるから許せって言うんです、どうします？」
丑「…」
柄崎と呼ばれたおじさん？の後ろから、アイスを片手にだるそうに出てきた男。丑嶋社長というらしい。
その人はじっとメガネ越しに今だ倒れたままの俺を見る。
丑「…お前、5万持ってんの？」
貴「え、いえ…持ってないですけど…」
丑「だってさ、どうすんの？」
「おい頼む！その男から借りてくれよ！！」
貴「は？どういうことだよ！」
何故か俺はこの男に金を渡さなければいけない雰囲気になってしまっている。
柄「まぁ持ってねーなら仕方ねー」
丑「…安心しろ、俺は金融屋だ｣
「「10日5割で貸してやる」」
その言葉が酷く胸に突き刺さった。
貴「10日5割…」
丑「そゆこと。良かったな田中」
田「は、はい！！」
あ、田中って言うんだ。
というより10日5割って…闇金か？
丑「うし、柄崎！連れてけ」
柄「はい！おら来い！！」
田「なんで！！なんでだよ！！！！いやだ！！」
田中という男は柄崎というおじさん？に連れていかれた。
残された俺はポツンと座り込んだままだ。
すると丑嶋社長は俺のポケットを勝手に探り、携帯を取り出し何やら弄りだした。
丑「はいこれ、登録したから」
また連絡する、と言い残し去っていった。
貴「どゆことっすか」
続く (更新停止中)
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作者名：日夏 | 作成日時：2019年5月20日 1時
