初めてのチョコ 1 ページ8
慧side
今は6月だけど、去年のバレンタインの事を思い出していた
なぜかって?
それは最近仲良くなった友達に聞かれたからね
・
―去年のバレンタイン
僕はバレンタインに縁がなく、意識したこともないし、貰った事も、もちろんない
「慧くん、今日は何の日か分かる?」
3年生になって再び同じクラスになった僕ら
朝、教室でAに話しかけられる
『ん?誰かの誕生日?』
「えっ?知らないの…?」
Aは呆れたのか、行ってしまった
何の日? 本当に分からないんだけど…
そんなに大事な日なのかな…
・
―昼食時
いつも通り中庭へ向かう
遅いな…
朝のことで怒ったのかな…
待っていると、大きいバックを抱えて来たA
良かった…怒ってなかったみたいだ…
『どうしたの?そのバック』
「これは友チョコと、男子から貰った逆チョコ〜」
ん?なんでチョコなんだ?
Aは僕の目の前でチョコを揺らして自慢してくる
「この量はさすがに一人で食べきれないし、慧くんも食べる?」
『うん』
まだこの状況を理解できてないけど、食べ物には目が無いからね
普通にチョコを貰って口に含んだ
『うんおいしい。このチョコ凝ってるね、ブラウニーだって、オシャレだね』
「ヤキモチ焼かないのかな…」
Aがそんなことを言ってるのも知らずに、チョコを食べ続けた
―放課後
なんか今日は人気者の男子に群がる女子とか、
告白してるような場面をよく目にしたのだが、今日は何の日なんだ?
僕は帰ろうと、下駄箱から靴を取り出そうとすると
奥に何かが入っていた
『なんだこれ?』
取り出した袋を見てみると、チョコマフィンが入っていた
なんでこの僕に?と、疑問に思ったけど
その袋を大事に鞄に入れて、校門の側でAを待つ事にした
今日が何の日か知りたいしね
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なっつん(プロフ) - おっと、山田くんの存在を忘れておりました(・・;)こちら昔書いた作品の修正版なので、どこかで山田VS伊野尾のお話入れますね。もう少しお待ちくださいm(__)m (2017年3月26日 13時) (レス) id: bba7de7533 (このIDを非表示/違反報告)
いのたん - この小説、度々伊野ちゃんがキュンキュンさせてくれて本当に良いですね〜。気になる事があったのですが山田くんは、、、何処に、、、。山田くんVS伊野ちゃんのシーンも見てみたいですよね〜!!! (2017年3月26日 10時) (レス) id: 60fa9be6a7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:なっつん | 作成日時:2016年2月10日 18時