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その後、真菰ちゃんに教えてもらい、私を助けてくれた恩人、錆兎さんの所へ来た。

「あの時はありがとうございました!」
ぺこりと頭を下げてお礼を言った。

「無事そうで何よりだ。未来から来たんだってな?」
丁度修行の休憩中らしく、大きな岩の上に座りながら水を飲んでいた。

「は、はい!…ところで、隣の方のお名前は…?」
ちらりと、錆兎さんの隣の黒髪の子を見る。

「…冨岡義勇だ…。」
黒髪の子が答える。

「義勇さん、初めましてAです。令和時代から来ました。暫くの間よろしくお願いします。」

「…ああ。(よろしく頼む。)」

返事してくれた。なんか学校での私に似てる。



此処に来てから暫く経った。

私は、命を助けてもらったことと、お世話になるお礼として、
鬼殺隊員になるべく、厳しい修行を…

できるような身体能力が欲しかったと日々実感してます!!無理!!私には!!

私には、家事の手伝いや、ケガの手当てくらいしかできることがないから、全力でやった。

暇な時は、ここの時代の文字を皆に教えてもらったり、逆に令和の流行語を教えたり。
JK語を教えてみたら、皆の頭が『?』で埋まってた。
「実は私もそれ、理解できてないの。」って言ったら全員同時に吹き出して笑った。

嬉しいな。
笑い合えるってこんなに楽しいんだな。

…ずっとここにいる日々が続いたら良いのにな。





皆と居る時は楽しいけど、
例えば夜、こうして一人で月を見てる時なんかはよく現代のことを思い出す。

「…」
寂しいとかではない。
だって、こっちの方が充実してるし楽しいし。
優しい人ばっかりだし。
でも、ずっと此処に暮らしていくのは、ここの人達にとっては迷惑かな?
私、帰らなきゃ駄目なのかな?

壊れた髪飾りがふと、頭に浮かんだ。数少ない、私が未来から持ってきた持ち物。そして宝物。
…皮肉なことに、これがタイムスリップした要因かもしれない。

だって私はタイムスリップする直前にこれを握りしめて叫んだんだ。『こんな世界になんかいたくない』って。それが叶って今此処にいる。
オカルト的なことは信じられないけど、鬼が存在したこの世界だ。
もしかしたら、あり得るかもしれない。

この事は割と早い時期から考えがまとまっていた。いつでも試せる時間はあった。でも帰りたくない、離れたくない。そんなエゴでいつも先伸ばしにしてた。


気が付けば、涙が溢れていた。


「…A!?どうした?」

驚いたような声が聞こえた。
振り向くと、

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ラッキー名言!!

『マヨネーズにマヨネーズは絶対合う』


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設定タグ:鬼滅の刃 , ヤンデレ , 短編小説   
作品ジャンル:アニメ
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ここあ - 不死川さんかっこいいですよね❗私も不死川さん推しです❗ (8月23日 1時) (レス) @page9 id: 27e9334683 (このIDを非表示/違反報告)
不死花(プロフ) - ふわるーさん» ありがとうございます!嬉しいです! (2021年8月3日 4時) (レス) id: a684b5f730 (このIDを非表示/違反報告)
ふわるー - 話がよくできていて、とても面白いです! (2021年7月28日 19時) (レス) id: bb3661b0f9 (このIDを非表示/違反報告)
不死花(プロフ) - L社の職員リスクさん» 返信遅れてごめんなさい。リクは一応募集してないのですが、書けたら書こうと思います。 (2021年3月6日 18時) (レス) id: a684b5f730 (このIDを非表示/違反報告)
L社の職員リスク - リクエストいいですか?アオイをお願いします。 (2021年3月5日 23時) (レス) id: 106a14567d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:不死花 | 作成日時:2020年12月12日 16時

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