�� ページ32
佳奈「つ、つかさ………」
私の手を引き、無言で人気のない場所まで歩く司
私の事嫌いなくせに、なんで怒ってるの？
頭の中でごちゃごちゃ考えていると突然司がこちらに振り返った
俯いて顔が見えていなくて、なんだか怖い
佳奈「つ、つか____」司「佳奈は……」
佳奈「え？」
司「佳奈は、俺のことを好きではなくなったのか？」
いつもの自信満々な顔の司じゃない、泣きそうになっている顔を歪めた司だった
佳奈「ちょ、司なんて顔してるの……」
司「類に抱きしめられようとしていたじゃないか
あんな廊下のど真ん中で
もし本当に抱きしめられていたら？何も知らない他の生徒たちは類と佳奈が付き合っていると勘違いしてもおかしくないだろう
お前の彼氏は、恋人は俺なのに………」
佳奈「そんな、そんなこと言ったって………
不安にさせたのは司じゃん！！
バレンタインデーの時に、司言ってた
お返しは期待してって、
でも、朝から話題にも出してくれないし さっきもクラスのみんなにはあげてるのに私だけ貰えなくて それこそ、私は司の彼女でしょ……!?」
あぁ、言ってしまった
可愛くないなぁ、こんな嫉妬深い彼女
司「すまない、本当は放課後にこっそり渡すつもりだったんだ」
佳奈「え？」
そういう司の手には星型のチョコレートが入った箱
司「せっかくならサプライズをしようと思ってな
話題にも出したかったが、そうすると俺が早く渡してしまいたくなってしまうから何も言わなかったんだ
あと、クラスのみんなに渡したのは大容量のクッキーでこれを佳奈に渡してしまったら特別感がなくなってしまうんじゃないかと思ってな
だが、あの断り方は良くなかったな
突然佳奈に声をかけられて驚いてしまった
不安にさせてすまん」
こんなに沢山、私のことを考えてくれてたんだ
佳奈「わ、わたしも、ごめんなさい……
強く言い過ぎちゃったし、その、せっかく司がサプライズしようって考えてくれてたのに……」
司「いや、いいんだ
なら、今貰ってくれるか？」
佳奈「……!!うん！」
後日談
司「そういえば、なぜあの時類に抱きしめられようとしてたんだ？」
佳奈「類くんとぶつかっちゃった後、声をかけられたらなんか涙が止まらなくなっちゃって……
類くんの声って優しくて落ち着くよね」
司「なっ！！！
そ、だ、だめだぞ！！」
佳奈「なにが？」
司「佳奈の彼氏はこの天馬司ただ1人だからな？！」
佳奈「ふふっ分かってるよ」
そこは僕の特等席だから｢神代類｣→←すれ違い そしてまた｢天馬司｣
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霜月(プロフ) - 気づいてなかったので教えてくれてありがとうございます( ˊᵕˋ ;) (3月17日 7時) (
レス) id: 62d4ca850a (このIDを非表示/違反報告)
みらい@ﾏｻｲ(プロフ) - オ.リ/フ/ラついてますよ。二次創作は外すのが鉄則です。（このコメントは削除して頂いて構いません） (3月15日 17時) (レス) id: 98691296bc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：霜月 | 作成日時：2023年7月10日 23時
