リアコやで【東海オンエア】 (ページ7)

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...ダメだ。
あの日から1週間が経過した。
シフトを入れに入れまくり、携帯の着信音は最大にした。

お店にはもちろん、出前の電話すらない。

期待しちゃだめだ。一回会えたからって欲深くなりすぎだ。

「でも会いたいよ、、」

と「誰に？」

突然かけられた声に椅子から落ちるほどびっくり。
こんな時でも、大好きな声だから顔を見なくてもとしくんだとわかってしまう。

と「驚きすぎ(笑)」

差し出された手を、少し躊躇しながらも握って立ち上がる。
腰が抜けるほどかっこいいあなたは本当に罪な男です。

と「サボってんの？」

「サボってませんー！」

と「テーブル拭いてんのかと思ったら椅子座って独り言言ってるし」

...しまった。恥ずかしすぎる独り言を聞かれてしまった。

「あ、何名様でしょうか！」

と「今日は1人です」

カウンターでいいよ、と付け加える。
やった！と心の中でガッツポーズ。
カウンター席だったら、たくさん話せる。

と「ランチ限定メニュー気になってさ」

席に着くや否や、おしぼりで手を拭きながらそういう。
何してても様になる。はあ、かっこいい。

「...もう来てくれないかと思ってました」

と「え、なんでよ」

「1週間も経っちゃったから」

と「ははっ、来るって言ったやん。連絡先までもらってんだし」

「...まあ、確かに」

と「寂しかった？」

息が止まる。

ずるい。こんな聞き方ズルすぎる。

寂しかったに決まってる。

と「...あ、ごめん。今のは調子乗ったわ」

と「色々撮影とか打ち合わせで忙しくってさ。ずっと来たいって思ってたよ」

その気持ちだけで十分です。