5人目 4【avntis】

彼女できましたドッキリ ページ4

そ「はいどうもアバンティーズのそらちぃです」

そ「今日はAに、、俺に彼女出来ましたドッキリ仕掛けたいと思いまーす！！」

そ「あ、他の3人はドッキリだってこと伝えてるからね！」

そ「てことでね、隠しカメラの映像でお楽しみください！」


○ドッキリ開始○


いつも通りわしゃわしゃとバスタオルで頭を拭きながら風呂から上がってきたA。いつも思うけど、無防備すぎる。


「編集終わった？風呂入ってきたら？」

そ「あー...うん、先りっくんに入ってもらうわ」

「そ？」


Aはりっくんの名前を呼び、風呂に入るように伝える。さあ、ドッキリ開始していきましょうか。


そ「てかさ、話しときたいことあんだけど今ちょっといい？」

「いいよ？大事な話？」

そ「..うん、大事。だいぶ」

「緊張しちゃうな〜、」


そう言い、笑う彼女は相変わらず可愛い。
たとえドッキリでも勇気がいる嘘をつかなければいけない。あー罪悪感、、これで無反応とかだったらどうしよう。


そ「、俺さ、彼女出来た」

「...え？」

そ「ずっと黙ってたんだけど、実は3週間前くらいから」

「...そっか、」


しばらくの間の無言の後、Aはポツリと涙を落とした。予想外の反応すぎる。嬉しいだとか残念だとかいうより前に、驚きが勝った。


そ「え！？ごめん！泣かせるつもりなかったんだけど、、」

「..ううん、っ、私も泣くつもりなかった、、」

そ「ごめん、言うの遅かったよな」

「違くって、！」


"違くって"。その言葉の次を待ってみる。
少し期待してしまう俺は、Aの涙を拭き取った。


「...あー！でもやっぱなし！こんなの言うのは間違ってるよね！ごめんなんでもない！」

そ「いやいや気になんじゃん」

「ううん！彼女さんに悪いもんこんなの」

そ「まじで気になるってば！」


無理やり涙を拭き取って、明るく見せる彼女の笑顔は、どう考えたって作り笑顔だ。


そ「なに？」

「...」

そ「じゃあ聞かなかったことにしてあげるから、言って？」

「...そらに彼女出来たのが、、なんか悲しくって、」


...予想外だ。なんだよこんなんじゃ期待してしまうばかり。こんなドッキリどう考えたって無理すぎる。やめよう早いとこ切り上げよう！


そ「っていうのは嘘でーーすっ！！」

「...は？」

そ「彼女出来たドッキリでしたー！！！」

「なにそれ！！？え！嘘？！」

そ「そう、泣いてやんのー！」

「待ってやばい無理すぎる助けてみっくん！！」

.→←.

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す