5人目 3【avntis】

家出してやらあ！【@小豆】 ページ49

「もういいよ！！！勝手にすればいいじゃん！」


そう言い、荷物をまとめて家を飛び出したのが5分前。
ちょっとした事でそらと言い合いになって、そこに不機嫌なえいちゃんも加わって、寝てたりっくんとなだめてきたみっくんにも謎に腹が立って。


ツ「ねえどこ行くの？ダメだよちゃんと夜は帰ってきてね？」

「帰ってこない！」


思い出してみると、みっくんには悪いことしたなぁと思う。
行く当てがないわけではない。迷わずあーずーにライン。


『またお邪魔してもいい？』

小『もちろんだー！』


即帰ってきたラインにイラついた気持ちが少し収まる。いつもよりも早歩きであーずーの家へと。もはや実家みたいなものだ。

ピンポーン


小「はーーい！お、きたきた」

「今回もお世話になります！」

小「お世話したいと思いまーす！」


そう言い敬礼する彼女は、相変わらず可愛らしい。


小「まあ聞かなくても分かるけどまた喧嘩？」

「うん、そう。でもね今回はそらが悪い！貸したもの返さないんだもん！あーー腹立つ！」

小「それほんと治んないね！前もそれで喧嘩してたよね？」

「してたしてた(笑)あの時は私も少し悪かったんだけどね」

小「もーほんと許さねー！うちの子悲しませるとか！今度怒鳴りちらしてやるから！笑」

「ううぅーーあーーずぅーーー！！！」


彼女と話すといつのまにか笑顔になって、気づけば違う話題で盛り上がったりしてて。
あーこんなお姉ちゃんが欲しかったなあなんて思う。


小「でもね、前にイベントで会った時、Aちゃんのことべた褒めしてたよ」

「うそ、4人が？」

小「そう。『何だかんだで一番理想のタイプだよな』って。」

「なにそれキモ！笑」

小「大切にされちゃってえ〜！！」


そう言い、あーずーはパシャりとわたしの写真を撮る。きっとこれはストーリーかツイッター行き。

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