5人目 【avntis】

.［エイジ］ ページ36

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エ「僕はね、ちょっと意地悪してからネックレスをあげようかな、と」


エ「そらピアスでしょ？若干被ったよな〜悔しい。...あ、あがったかも、ではここからは隠しカメラの映像でお楽しみください！」


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「..あれ、エイちゃんしかいない」


エ「みんな寝たよ」


「なんだよ〜エイちゃんだけかよ〜」


エ「可愛くないやつ〜」




いひゃい！と叫ぶAは少しほっぺをつねられたくらいで大げさなリアクションだ。まあそこも可愛かったり。


そうそう、意地悪というのは、『エイジからもホワイトデー貰えるんじゃないかと期待させておき、実際は用意してません！』みたいな。まあその反応も見どころ。




「ね〜聞いて、今日そらからピアス貰っちゃった」


エ「ふーん、なんで？誕生日でもないのに」


「なんでって、ホワイトデーでしょ？」


エ「あ〜、なるほどね」


「..まあエイちゃんはバレンタインデーのチョコだって大して貰ってないんだろうし、ホワイトデーなんて無縁な行事だよね」


エ「有り余るくらいもらってますー」


「...じゃあお返ししたの？」


エ「したよ」




私は？と言わんばかりの表情でこちらを見つめてくるが、企画だからごめんな、今は無視させてもらおう。




エ「俺もそろそろ寝よっかな」


「...もう寝るの？」


エ「Aも早いとこねな」


「..わかった」




すんなり受け入れるなんて珍しい。まあ若干拗ねてる感はあるけど。




エ「じゃあおやすみ」


「...まって？」




自分の部屋へと向かう俺の手を握って、なにやら下を向く。




「他の女の子にはお返ししてるくせに、、」




...かわいい。あ〜もうこいつほんとこういう所がずるいよな、モテる理由よくわかるわ。




エ「、っていうドッキリでしたー！！」


「えっ、なになに」


エ「ほんとは用意してあるよ。」


「もお〜〜！ひどいえいちゃん！めんどくさい彼女みたいなセリフ言っちゃったじゃん恥ずかしい！」


エ「ちゃんとAだけのために選んだやつ。ついでに言うと、誰にもお返ししてないから。まずバレンタインもらってないし」


「ほんと？私だけ？」


エ「そう、だから後ろ向いて？」




一気に嬉しそうな顔へと戻ったAの首にネックレスをつけ、こちらを向かせる。



「めっちゃ可愛んだけど、、！」


エ「似合ってるよ可愛い」


「普段は言わないくせに、」




言わないだけでおもってるよ、は言わないでおこう。調子乗りそうだから。

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