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小島side
『新郎新婦みたいやな』てツッコミは、言えんかった。
もしほんまにそうなってしまった未来を想像したのがバカやった。
悔しいけど俺の前を歩く2人はあまりにお似合いで。こういう時にさりげなく手を差し伸べられる大晴が、少し羨ましかった。俺がやったら どうした？やら キャラじゃないやん やら言われるんやろなあ。
ソロ曲ユニット曲は、俺と大晴から始まる。いつも通り、リハも本番と同じセトリ順で進めていく。
隣で歌う大晴もきっと同じ奴のことを思い浮かべながら歌ってるんやろな。
「めっちゃ仕上がってきたなあ」
小「随分上からやな」
「まあ今日くらいしか見下ろせんからね」
佐「Aちゃん、そんな高いヒール履いても見下ろせるのは誠也くんだけやで」
末「わざわざ言わんでいいしな！？」
大晴が 次Aやで、と言えばAは裾を持ち上げながらマイクの方へ。高すぎず低すぎない、心地いいAの声で歌われる『わたし鏡』は、何度聞いても聞き惚れてしまう。
「この曲大好きやねんなあ」とエイトさんのライブDVDの『わたし鏡』を何度も再生するせいで、俺まで歌詞を覚えてしまった。何も返事せず俺はただ後ろのソファーに腰掛けて同じDVDを眺めてるだけやったけど。
佐「Aちゃん、この曲歌う時すっごい愛おしそうな顔しますよね」
正「一文字一文字大切そうに言うよな。めっちゃ丁寧に」
リ「憧れの先輩の曲やからちゃう？適当に歌われへんのやろ」
福「やっと歌えるんですもんねえ。ずっと練習してたからな」
Aはいつもまるで演技をしているかのように歌う。気持ちが手振りや表情に全面に出されていて、見ているこっちが引き込まれるような、そんな歌い方。
リ「誰のこと思って歌ってるんやろ」
リチャくんのその言葉に、誰も何も返さんかった。
きっとみんな、俺のことだったらええのにって思ったと思う。
俺かてもちろん、そのうちの1人。
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かたつむり(プロフ) - さくらさん» 圧倒的不利な立場なので余計に応援しちゃいますよね、、(＞＜) (9月16日 17時) (
レス) id: f9651b0882 (このIDを非表示/違反報告)
さくら - 後輩ポジの晶哉に頑張ってほしいと思ってしまう謎の親心、、 (8月22日 16時) (レス) @page50 id: 23df4dead6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かたつむり | 作成日時：2022年8月19日 18時
