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正門side
「あっという間やなあ」
正「あと線香花火だけか」
子供みたいに夢中になって火をつけてははしゃいでいると、もう袋の中は線香花火だけ。
なんでこう、Aと一緒にいる時間はいつもあっという間なんやろう。
「来年はもっとおっきいの買おね」
正「ん、そやな」
当たり前みたいに未来の話をする。
ずっと一緒におれるって確信は、"きっとメンバーだから"て理由だけで持てるんやとおもう。
俺やって、ずっとそれを理由にしてAの隣におれたよ。
けどさ、それだけじゃもう満足いかなくなってしまったみたいや。
正「線香花火さ、どっちが長く持つか対決しようや」
「お、いいやん。なんか賭ける？」
正「.....勝った方は一個お願い事聞いてもらえる、とか？」
お願い事？て笑って聞き返すAやけど、俺は一個しか思いつかんよ。
「ちょ！同時に火つけよな？」
正「ロウソク一個やしむずいやろ」
「そうやけど！じゃあ正門くん私より先につけて」
正「なんでこっちが不利やねん！」
「先輩なんやから我慢してくださいよ！」
こんな時だけ後輩ぶって。
「ゆらさんといてよ？」
正「Aもな」
いつからか、どんどん敬語も薄れて、
「あかん、風ふかんとって」
俺がAを好きになった時にはもう遅くて、
「えー！！あかん！火ちっちゃい！」
リアコ王子、なんて言われても肝心な好きな子の前ではいつも空回ってしまう。
「はーー！負けてもうたー」
だからさ、こんなやり方でしか俺は気持ちを伝えられんから
「聞ける範囲なら聞くわ！なにがいい？お願い事」
こんなこと言ったら、きっとAを困らせるけど、ダメ元でも聞いてほしいんよ
正「もっかい俺のこと好きになってよ」
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かたつむり(プロフ) - さくらさん» 圧倒的不利な立場なので余計に応援しちゃいますよね、、(＞＜) (9月16日 17時) (
レス) id: f9651b0882 (このIDを非表示/違反報告)
さくら - 後輩ポジの晶哉に頑張ってほしいと思ってしまう謎の親心、、 (8月22日 16時) (レス) @page50 id: 23df4dead6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かたつむり | 作成日時：2022年8月19日 18時
