. ページ31
正門side
『正門くんやで、私の初恋』
数ヶ月前、Aが楽屋で言っていた。
俺の妄想や夢じゃなければやけど。
ほんまに俺のこと好きやったんか？
この子が？
何も気にせんと俺の前で着替え始めて、無防備な姿で昼寝するようなこの子が？
「正門くんぼーっとしてる間に私が全部やっちゃうで」
正「、え、いやアカンよ。」
「ふは、じゃあほら持って」
俺がぼーっとしてる間に、Aはロウソクに火をつけていてくれていた。本来ならこんな作業、女の子やなくて俺がやるべきなのに。
『正門くんやったらもっとスマートに出来るんやろうけど』なんて晶哉に言われたけどさ、俺やってAの前じゃ全然スマートなんかじゃいられんよ。
「わーー！！やば！夏！夏きとる！」
正「ちょあぶな！！！こら！振り回さんの！」
「あはは、お父さんみたいやな」
正「誰がお父さんやねん、、てやば！これは夏きてるな」
8月も終わって9月に入って、暦の上ではとっくに秋に突入している。
今年はだいぶ忙しくさせてもらっていたし、AもAで単独のお仕事も増えてきていて、夏らしいことなんかほとんど出来んかった。
多忙なあまり痩せて帰ってきたAを俺が支えたいって、みんな思ったと思う。
誠也くんは、伝えたって言ってたなあ。
この無邪気な笑顔を独り占めするには、伝えるしかないんやろうな。
鈍感すぎるこの子には、バカなくらい直球じゃなきゃ伝わらんし。
なあ、もっかいこっち見てよ
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 998人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
かたつむり(プロフ) - さくらさん» 圧倒的不利な立場なので余計に応援しちゃいますよね、、(＞＜) (9月16日 17時) (
レス) id: f9651b0882 (このIDを非表示/違反報告)
さくら - 後輩ポジの晶哉に頑張ってほしいと思ってしまう謎の親心、、 (8月22日 16時) (レス) @page50 id: 23df4dead6 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：かたつむり | 作成日時：2022年8月19日 18時
