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福本side
福「ごめん。遅くに」
「ううん....上がり」
福「うん、お邪魔します」
きっと言いたいことはたくさんあるはずやし、怒りももちろんあるはずやのに、何も言わずにお茶を淹れてくれる。その優しさが好きなはずやのに、今は少し心が痛かった。
福「ごめん。ほんまにごめん」
「うん.....」
福「Aぇとしてこっから頑張ってこうって時にほんまにごめん。意識低すぎたよな。ごめん」
「そ...やな。」
福「言いたいこと、いっぱいあると思う。全部言ってほしい。殴ってくれても構わん」
これを聞かされたのは、ついさっきのことやっただろうし、きっと気持ちの整理がついてないのはAも一緒やったと思う。
俺の意識が足りんかった時、間違ったことをしてしまった時、いつも感情任せじゃなく冷静に俺のことを叱ってくれるAは、言葉を選びながら口を開いた。
「何やってるんって思った。さっきマネージャーから聞かされた時」
福「うん...そうよな...」
「今が大事な時だからとかじゃなく、アイドルやからあかんねん。どれだけの子が悲しむと思う？この記事を読んで」
Aの目は少しだけ潤んでいた。泣かせてしまうくらいAを驚かせ、悲しませてしまったことが辛かった。大馬鹿者や、俺は。
「7人でデビューしたいねん。大晴とじゃなきゃ意味がないねん。だから、お願いやから、もうおんなじ過ちはおかさんといて」
福「わかった。ごめん。ほんまにごめん。」
ほんまはもっと言いたいことも怒りたいこともたくさんあるはずやのに、後は明日メンバーにしこたま怒られや、と言うAはどこまでもやさしかった。
やっと目を見て、謝ることができた。俺もAも泣いていた。
「それで？大晴は？」
福「ん、？」
「話したいことあったから来たんやろ」
Aは気付いてくれていた。話したいことがあるってこと。
俺にはAのことを好きだなんていう資格はないし、今気持ちを伝えるなんてこと、出来ない。だからさ、
福「いつか、ちゃんとしたら、、俺がちゃんとしたらさ、そん時は聞いてほしいことあんねん。聞いてくれる？」
不思議そうな顔をしながらもAは、深く頷いてくれた。
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かたつむり(プロフ) - さくらさん» 圧倒的不利な立場なので余計に応援しちゃいますよね、、(＞＜) (9月16日 17時) (
レス) id: f9651b0882 (このIDを非表示/違反報告)
さくら - 後輩ポジの晶哉に頑張ってほしいと思ってしまう謎の親心、、 (8月22日 16時) (レス) @page50 id: 23df4dead6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かたつむり | 作成日時：2022年8月19日 18時
