よるのはな［正門］ ページ30
正門side
正「もうちょい一緒にいようや」
仕事が夕方に終わって、「ご飯連れてってよ！」と可愛いお願いをすぐに聞き入れた。
こんなとき、大晴や誠也くんなら車でどこまでも連れてってあげられるのかもしれんけど、なんせ俺はペーパードライバーなもんで。
適当に歩いて見つけたご飯屋さんに入って、お店を出れば、もうすっかり暗くなっていたけれど時刻はまだ8時過ぎ。
まだ離れたくなくて、咄嗟に出たのはドラマのワンシーンみたいなキザな台詞。
正「、ほら！花火！したいって言ってたやん？」
何か理由をつけないと、って目についたのは、通りかかったコンビニ並んでたカラフルな花火。
パッと笑顔になるAの表情、花火みたいや。
なーんてな。
Aが選んだのは2人でやるには大きすぎる花火やったけど、「一年ぶりや」なんて嬉しそうな顔を見たらそれくらいがちょうどいいんかな、なんて思った。
「よかったー、近くに公園あって」
正「水道もあるしな」
「私らが花火するの歓迎してるわ絶対」
この年になっても、手持ち花火はワクワクしてしまう。
花火のおかげなのか、Aと一緒にやることに意味があるのか、どっちなんか分からんけど、
きっと後者なんやと思う。
「あ、みてこの花火7色に変わるんやって」
正「ちょうどメンカラなんちゃう」
「わー！ほんまや！5人も呼ぶ？」
正「いいよ、今日は俺らだけで」
こんなちょっとした冗談にすら本気で返してしまうなんて、どんだけ余裕がないんや、俺は。
今だけは独り占めしたいって、二人きりでいたいって、そう思ってるのは俺だけなんか？
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かたつむり(プロフ) - さくらさん» 圧倒的不利な立場なので余計に応援しちゃいますよね、、(＞＜) (9月16日 17時) (
レス) id: f9651b0882 (このIDを非表示/違反報告)
さくら - 後輩ポジの晶哉に頑張ってほしいと思ってしまう謎の親心、、 (8月22日 16時) (レス) @page50 id: 23df4dead6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かたつむり | 作成日時：2022年8月19日 18時
