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正門side
一旦東京での仕事が落ち着いたかと思えば、今度は映画の宣伝のために東京でホテル暮らしをしているA。
多忙なあまりすっかり痩せて帰ってきたこともあり、俺ら6人は気が気ではなくて。ほんとはこんなこと頼みたくないけど、一緒にご飯を食べてくれる人がいればなあなんてお節介が働いてしまって恭平にまで協力を頼む始末。
ホテルで、2人っきり、毎晩
考えただけでももやもやしてしまうのは俺の心が狭すぎるだけなんやろか？
佐「正門くん、しわできますよ」
正「しわ？」
佐「眉間。さっきからずっとシワよっとるよ」
これもまた無意識だから怖いねんな。
佐「何をそんな悩んでるんか当てましょか。Aちゃんのことでしょ」
あとちょっとでヤンタンが始まるっていうのに、最年少に図星つかれて。俺は何してるんやろ。
毎晩のようにラインしては、「過保護すぎるって〜」という返事が来る。
パパみたいやな、なんてAは笑うけど親心みたいなそんな可愛いもんで心配してるんじゃない。
正「晶哉は心配じゃないん？」
佐「心配ですよ。そんなんAぇはみんなでしょ」
正「そっか、そうやんな。」
佐「それに恭平くんやって、そこんとこちゃんとしてる男やし」
正「へ？」
佐「心配だったんは、ご飯食べてるかどうかだけじゃないでしょ？恭平くんとホテルで2人っきりなのも引っかかってるんやろ」
顔にでも書いてあったんやろか。
正「俺そんな分かりやすいんかな」
佐「わかりやすいよ〜だいぶ」
正「恥ずかしいなぁ、、」
佐「あんまり過保護すぎるとパパ枠で安定しちゃいますよ」
正「てかもう安定しかけてるんよな」
佐「あかんやん！まあいいけど！僕が有利になるだけなんで！」
前まで俺らはなんとなく、こいつもAのこと好きなんやろな〜て気づいてはいたけど気づかないふりをしてるみたいな、そんな感じだった。
俺を含めて5人とも、Aのことを好きだってことをこんなモロ出しになんかしてなかったし、隠そうと必死だった。
きっと誰と結ばれてもAは幸せになれるけど、俺が幸せにしたいって思ってるよ、一番。
なーんてくさい台詞は笑われてしまうから、今日もまた「ちゃんと食べるんやで」とだけラインを送った。
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かたつむり(プロフ) - さくらさん» 圧倒的不利な立場なので余計に応援しちゃいますよね、、(＞＜) (9月16日 17時) (
レス) id: f9651b0882 (このIDを非表示/違反報告)
さくら - 後輩ポジの晶哉に頑張ってほしいと思ってしまう謎の親心、、 (8月22日 16時) (レス) @page50 id: 23df4dead6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かたつむり | 作成日時：2022年8月19日 18時
