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Aside
まだ頭がふわふわした状態で目を瞑ったままでも、すぐ近くからすーすー聞こえる寝息を聞けば、ああまた彼が運んでくれたんや、と心が温かくなる。
いつだったか、微かに意識がある状態で彼に運んでもらった事がある。まるで割れ物を扱うかのようにそっとわたしを抱えてベッドに下ろした後、「おやすみ」と言う彼の優しい声が心地よくて、そのまますぐ眠りにつけたんだっけ。
首の下を通っている彼の腕が強く私を抱き寄せているせいで、口もとにある小さなほくろはすぐ目の前。両手で力強くホールドされてる私ってこの人の抱き枕かなんかなのか？とか言ってる私も無意識のうちに抱きしめ返していたのだけれど。
福「.....ん、........おはよぉ」
「おはよ。起こしてもうた？動かんようにしてたつもりなんやけど」
福「いや....なんか....Aが起きてる気がして」
なんやそれ、といえば彼はふにゃりと笑う。いつもはぱっちりな目も、まだ半分も開ききっていない。
「また運んでもらったんや。ありがとう」
福「いつものことやん？」
「ふは、それもそうやな」
こうやって当たり前のようにいつも運んでくれる彼がいるから、何も気にせず寝落ちしてしまうなんて、甘え過ぎかな。
お礼として朝ごはんでも作ってあげよう。卵はまだたくさん残ってたはずだし、食パンも人数分ある。どれだけ簡単な朝ごはんでも3人は、うまいうまいと言って食べてくれるに違いない。
福「ちょ、どこいくん」
「どこって、キッチンやけど」
福「もう？もう行っちゃうん？」
体を起こそうとするそぶりを見せれば、更に抱きしめられる力は強まって、まだ寝ようや、という誘惑に負けてしまった。
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かたつむり(プロフ) - さくらさん» 圧倒的不利な立場なので余計に応援しちゃいますよね、、(＞＜) (9月16日 17時) (
レス) id: f9651b0882 (このIDを非表示/違反報告)
さくら - 後輩ポジの晶哉に頑張ってほしいと思ってしまう謎の親心、、 (8月22日 16時) (レス) @page50 id: 23df4dead6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かたつむり | 作成日時：2022年8月19日 18時
