. ページ26
小島side
末「え？ほんま？いつ？誰？関ジュ？期間は？」
「めっちゃ質問攻め」
さっきまで背もたれ使ってた誠也くん。身乗り出してもうてるやん。
「みんなの知ってる人ちゃうよ。中3から高1の冬あたりまでかな。一年半くらい。」
正「え、それは学校の人、ってことやんな？同級生？え、高校は違かったん？」
「そう。高校離れてから段々すれ違うことも増えてってゆう典型的なパターン」
佐「そんな人おったんや、、、、」
入所した時からずっと一緒におって、家族の話も学校の話も、くだらん話も真面目な話も全部してきた。秘密なんかなんもなくて、唯一の秘密といえば、俺の好きな相手くらいやろ、て思ってた。俺だけやった。
こいつもちゃんと好きなやつがおって、告白したんかされたんか知らんけど、付き合って、別れて、ていう普通の学生時代を過ごしてきたんや。
わかってたで。分かってたけど。ずっと好きなんは俺だけやったんか。
「え、なに？みんなテンション低」
口に手当ててニヤニヤしてるリチャくん以外、俺らの顔は死にそう。いや、死んどる。
「恋バナやん、盛り上がろうや」
福「....いや、盛り上がれん、やろ」
「なんでやねん」
末「ま、こいつも子供じゃないしな」
「そやで。みんな私のことなんやと思ってるん」
平気な顔してまたスマホに目戻してもさ、ちゃんと気にしてんのバレバレやで、誠也くん。
佐「ちょっと妬けちゃうんやけど」
「え〜？可愛いわんこやな」
佐「てかなんで今まで言ってくれんかったん」
「別に聞かれてもないのに言わんよこんなこと」
聞かんかったよ。聞かんかったけど。
別に秘密にしてたわけじゃないんやろうけど。
でもさ、でも。
まだ知らんことあったんや、とかこいつも付き合ったことあるんか、のダブルパンチでショックは倍で。
黙って席を立つ。どこ行くんて聞くAに、「飲みもん」とだけ答えて、楽屋を後にする。
自販機、どこやっけ。
もちろん飲みもん買いに行くなんて嘘やねんけどさ。でもまあ帰った時になんも持ってなかったら「自販機行ったんちゃうの」て言われそうやし。
あー、これ、Aがよく飲んでるやつや。
こんなときまで俺はAのこと考えてんのに、Aはちがうんやろ？
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 945人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
かたつむり(プロフ) - トマトさん» こちらこそありがとうございました！嫉妬してるAぇを描くの楽しかったです🥹もう一つのリクエストの方もお待ちしていただけたら嬉しいです♡ (2022年8月13日 17時) (
レス) @page33 id: f9651b0882 (このIDを非表示/違反報告)
トマト(プロフ) - リクエスト採用して頂いてありがとうございます！めちゃくちゃニヤニヤしながら読ませていただきました😂これからも更新楽しみにしております！ (2022年8月10日 5時) (レス) @page27 id: dd8df9e075 (このIDを非表示/違反報告)
かたつむり(プロフ) - トマトさん» トマトさんありがとうございます☺️これからも読んでいただけたら嬉しいです！わー！どっちも楽しそうなお話....！近いうちに書かせていただきます！ありがとうございます^_^♡ (2022年8月7日 17時) (レス) id: f9651b0882 (このIDを非表示/違反報告)
トマト(プロフ) - お話めちゃくちゃ面白くて更新楽しみです！リクエストなのですが、Jrの大運動会と夢主ちゃんの元カレ発覚でメンバーが嫉妬しちゃうお話が見てみたいです！図々しくも2つリクエストさせて頂きます！よろしくお願いします！ (2022年8月7日 14時) (レス) @page18 id: dd8df9e075 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：かたつむり | 作成日時：2022年8月6日 3時
