こちらは選手お悩み係です。

お悩みファイル7 ページ7

「やまーだてつと、やまーだてつと、」


「「夢へと続く道〜」」



え？



振り向くと



満面の笑みで私を見つめる


トリプルスリー山田哲人さんがいた。





「こ、こんにちは」


「久しぶりやな！来るんまっててん！」


「あ、はい…」


「なんか、引いてるやんな」


「いや、いつ見ても変わらないなぁなんて」


「ひどいわ」




苦笑いで会話していると


後ろから、憧れの優しい声が




「あ、Aちゃん？久しぶり」


「川端選手！」


「相変わらずだね」


「はい！うふふっ」



山田「ちょい、俺と全然ちが」


「黙ってくださいっ」


山田「…むぅ」




もうトリプルスリーとかより


目の前の川端選手がいいの！




「川端選手っ！練習見学させてもらってもいいですか？」


「僕でいいの？」


「川端選手じゃなきゃダメなんです」


「そう？じゃあ、行こうか」




「俺はどうしたらいいんや…」





川端選手…


バッティングも、その汗もイケメン…




見とれていると




「おい、クソやろう」


「なんやて？あ、大御所様…」


「つば九郎様や」


「相変わらず太ってらっしゃいますわね」


「お前もだ」


「痩せたら？」




睨み合っていると


後ろから




「まぁ、まぁ、やめなよ？ね？」


「上田選手！？」


「なんや、邪魔するんか」


「ほら、相手は女性だよ？」


「こいつは女の欠片もないよ」


「あぁ！？」





神宮に二人の大きい声が響き渡りました。

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