こちらは選手お悩み係です。

お悩みファイル38 ページ40

「…っはぁ…」



走ってきたのはいいんだけど



あんまり、人がいない所に来てしまった。





「戻らないと」




勤務中だし…あまり、動くのも良くない。




「…わかんないや」




道がわからないのと、気持ちがわからない



お悩み係として、働いてきたけど



最近、選手の皆さんからその…恋愛的なことを色々、言われるし




少しの間、休んで気持ちを整理しないとダメなのかな




「…あぁ〜」




嫌んなるよ


選手の皆さんの悩みを解決したくて働いてるのに


悩まされてんじゃんか





「こんな所でどうした？」



「長野さん…」



「迷子か？(笑)っていうかさ、阿部さん呼んでなかったんだけどさぁ」




長野さんに思いをぶつける。


今、そうしないと自分が保てくなりそうで




「長野さん…私、この仕事向いてないのかもしれないです。」




「どうしたの？大丈夫？」




「私、選手の皆さんから恋愛的なことを色々言われていて…そんな恋愛をするために選んだ仕事じゃないのに…っ」




「…苦しいんだ。皆から言われて」



「…は…い」




長野さんは微笑むと、私の頭を撫でた。




「…悩めばいいよ、お悩み係だからって悩んじゃいけないことないでしょ？」



「…確かに」





誰かが言ってた。



[自分の気持ちに正直であれ]



って




「…私、言ってきます。自分に正直になります！」




長野さんありがとう。




「良い報告待ってるね〜」





待っててください。

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