こちらは選手お悩み係です。

お悩みファイル36 ページ37

「秋山さんがお昼ご飯食べに行こうって言ったから来てみたら…」



「ごめん」




秋山さんオススメのご飯屋さんに来たら

看板がclosedになっていた。




「…お腹空いた」


「不機嫌にならないでよ、探すから」




頭をぽんぽんされるけど


お腹空いて不機嫌な私には何の効果もない！




「あ、練習何時からだっけ」



「2時からですけど？」



「一旦、家に帰ろう。奥さんがご飯用意してくれるはず…申し訳ないけど」



「あ、じゃあ私は球場に戻りますね。ご飯は何とかします！」



「え、一緒に…」



「いや、奥さんとの時間は大切ですからね！

では！」



「球場まで送るよ」



「ありがとうございます！」




やっぱり秋山さんは奥さんのことが好きなんだ。

ニヤニヤしてるもん←




「奥さんのご飯って美味しいんですか？」


「美味しいよ、何もかも支えてくれてる。」


「私も誰かを支える人生を送りたいです…」


「支えてるでしょ？選手を」




確かに…


でも、それは仕事だし、愛する一人の人を支えたい。




「結婚しなきゃ…」


「俺は結婚しないでほしいけど」


「何でですか！？まさか…不幸を願ってるんじゃ…」


「違うよ笑」




また、秋山さんは悲しく笑う。




「妹みたいだから、ほら離したくないというか」



「あー。じゃあ、秋山さんが認めた人なら大丈夫ですね！」


「そうだな、坂本はダメ」


「え、イケメンなのに？…まぁ、性格に難ありですか」


「てっともダメ」



「なんか、イケメンはダメみたいな…」



「大地ならいいかも」



「じゃあ、大地さんにします！大地さん優しいしかっこいいし…」




秋山さんが笑いながら


私をどん底に突き落とす。




「大地、既婚者だけどな」



「……秋山さん嫌い。」





それからAは、3日間秋山さんを無視し続けた。




(A…そろそろ)



(…私は、結婚できないと思ってるんですよね)



(違うってば)



(モリモリ〜)



(やった！A来た！)



(森、渡さへんよ！)



(げ、栗さんまたっすか！？)

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