未定 (ページ9)

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川上Side

さっき帰り道松田がいたから声をかけようとしたらあいつが来た。たしか、つばさって名前だったかな

距離が近い、それにさっきまで泣いてたのにもうあんな笑顔で男と話してる。

俺があいつへの気持ちに気付いたのは塾の最終日。あいつは涙を流しながら教室から出ていった。
その時、なんか胸が痛んだ。
もしかしたらって気のせいかもしれなくて気持ちは押し込んだけど

合格発表の日、ひと目あいつを見ただけで時が止まったような感覚がした

だから、あの時胸が痛んだのは気のせいじゃなかった

俺はあいつが好きだ。

ﾋﾟﾛﾝ

QKのグループラインからメッセージが来た

伊沢拓司「QKのオフィスが決まった！」

歓迎会の日、昼からそのオフィスを皆で見に行って夜に歓迎会をやると決まった

13時に東京駅の時計の下に待ち合わせる事になりそれぞれが「了解です」と送信する

その後すぐ、目を疑う文章が送られてきた

伊沢拓司「Aちゃん、迷っちゃいそうだから川上と一緒においで」

伊沢さん…？

伊沢拓司「川上、いい？」

おおお？まぁ、うん。

川上拓朗「大丈夫です」と返した

あれからコチャで松田と話、待ち合わせ場所は塾の下前になった。

松田と行くと考えたら緊張し少し早く着いてしまった。

まだ松田との約束の時間の10分前。

あれ、なんで

『川上せんせー！』

少し離れたところでも俺と分かったようで手を振っている

川「まだ、10分前だけど？」

『先生に会えるって思ったら緊張して早歩きになっちゃって早く来すぎてしまいました…』

川「ふ～ん」

『あれ！先生顔赤いですよ！熱ですか！？」
額に手を当てられる

『んー、熱は無いみたいですけど…』

川「だ、大丈夫やし。」

素っ気なく返してしまったが同じ事思ってたとかやばすぎ

『先生？』

川「ちょっと早いけど行こっ」

『はい！』