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No.107 ページ7

「それ――

どういう意味?」


私は目黒くんをじっと見た。


「そのままの意味だよ。

俺が、姉さんを追いつめたんだ。

そのせいで、姉さんは変わってしまった」



「なに、言って――」



「……その始まりは俺があの男に会う前。


……姉さんがあの男の浮気に気づいたときからだった。


そのとき姉さんは約束したんだ。

もうしないって信じるから

……二度としないで、って。




姉さんはその約束を守り続けようとした。



裏切られていることなんてとっくに分かってたとしても、

――ずっと」



目黒くんは目をつぶった。


「……そうすれば、

きっとその男が戻ってきてくれるって信じて」


私はぎゅっと手を握った。


――願ってしまう気持ちは痛いほど分かる。



どんなに苦しくても、

絶望していても、


……願ってしまう。



私は――助けを。


お姉さんは、――その男の人が戻ることを。



そう思うと、


……やっぱり私は

この過去からの呪縛から逃れられないのかもしれないと思う。



「その願いは、

……俺のせいで呆気なく打ち砕かれることになる。


姉さんは、

あの男が親に会ってくれると言ったとき、


もしかしたら自分を選んでくれたのかもしれないって期待したんだ。



……でも俺は、

その直後にあの男に愛情がないことを伝えてしまった。



……それに、

その後だって俺の態度が、

あの男が姉さんを愛していないことを証明しているようなものだったんだ。


だから――」



目黒くんはそこで俯いて――


私は思わず目黒くんの手をとった。

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作者名:いちご | 作成日時:2020年2月15日 18時

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