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No.121 ページ21

先程から数分。


観覧車にまんまと乗り込んだ木ノ下さんは、

機嫌の悪そうな顔を満面に浮かべている。



「木ノ下さんってアレだよね。

詐欺とかに引っ掛かりやすそう」


俺はそんな木ノ下さんに笑って言うと、

頬をさらにふぐみたいに膨らませた。


「……よく考えたら目黒くんが誤解するはずなかった」


はあ、とあからさまにため息をつくとそっぽを向いた。


「……ああ言うのはずるいと思う」


窓の外に視線を向けたまま木ノ下さんは言う。



「……楽になると思ったのは嘘じゃないよ。


口実とはいえ、木ノ下さんと来たいと思ったのはほんとだし」


ぱっと木ノ下さんは振り向く。


「……そういうのが……」

木ノ下さんは言おうとして口をつぐむ。



「……たらし」



俺は数回目を瞬かせた。


意味を理解して、ふっと笑う。


「……木ノ下さんにしか言わないよ、こんなこと」


「………え」



「だから、離れないで」



戸惑った表情の木ノ下さんは俺の目を見つめ返す。



「……意味、分かって言ってるの?」


「――分かってるよ」


「……宙ぶらりんなんて、私はやだよ?」


俺は思わず笑った。


「疑り深いね。


……ちゃんと分かって、言ってるんだけどな」



それに木ノ下さんは目を見開いて、



俺はそのまま木ノ下さんの腕を掴む。









「俺と、付き合って」

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作者名:いちご | 作成日時:2020年2月15日 18時

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