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No.82 ページ32

――半端な優しさは相手を傷つけるだけだ。



それが分かっていたから俺は木ノ下さんと話したくなかった。



勝手だと思う。


だけど、どう接すればいいのか俺には分からなくて。



……こんな曖昧な気持ちで

川波さんに付き合うだなんて言ってよかったんだろうか――

と、悔いた。



……でも、

今さらあとに引くことはできない。




――そうして1ヶ月。


俺は木ノ下さんと会話らしき会話をすることなく川波さんとの1ヶ月記念日を迎えた。




「……意外と続いてるのな」



渡辺が呟くように言った。


「……ああ。そんな意外?」



そりゃそうだろ、と渡辺は口を尖らせた。


「すぐ終わると思ってた。


なんせ、相手がお前なんだし」


「酷い言い草だな」



俺は苦笑する。


「マジで言ってんだぞ」


俺は渡辺の顔を凝視した。


「……向井、木ノ下さんに振られただろ?」



「……そうだね」


後から、川波さんが言っていた。



「今凄く仲いいじゃん?」


遠回しに、言おうとする渡辺に苛立つ。



「――何が言いたいんだよ」



「……あいつ、もう一回告白するって」



一瞬、驚いて――

すぐに表情を戻す。



「…………へえ」


「――いいのか?」


「いいも何も、俺は川波さんと付き合ってる。

別に、どうとも」



「お前さ、本当に川波さんのこと好きなのかよ」



俺の言葉を遮って、渡辺は尋ねた。

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作者名:いちご | 作成日時:2020年2月11日 11時

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