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No.54 ページ4

――この恋には、希望がない。



今日もいない実験室の扉を開けては一人悲しくなる。


本当に、もう終わってしまったのだと改めて自覚する。



……目黒くんが、その子と二人でいるのを見ては、辛くなって


………好きを自覚する。



もういいと言ったのは私で、


だから、彼が来ないのは当然のことで……。



――報われない想いはどうしたら忘れられるのだろう。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

席替えがあり、唯一関わりがあった席も変わってしまった。


「……木ノ下さん俺の前やね」



向井くんは嬉しそうに笑った。



ここ最近、目黒くんの穴を埋めるように、

向井くんは私によく話しかけるようになった。



……向井くんは悪い人ではないし、

逆に楽しませてくれるようなムードメーカーだったから、

話すことは楽しい。



……そういうところも、よく似ていた。




渡辺くんがさっきから私の席の隣に座ってにこにこ笑っている。



「……川波 凛 っていうんだって」


渡辺くんが私に言った。


「……誰のこと?」


「目黒の彼女の名前」


――何が言いたいのか分かった。


「……凛ちゃんって呼んでるんでしょ?

知ってるよ」



「ふーん、そうなんだ……」


渡辺くんは満足したように笑った。


……何を考えているのか、意図が読めない。




「――木ノ下さん!

俺Aちゃんって呼んでもええ?」


それを聞いていたようで、向井くんはにっこりと私に
笑いかけた。


「あ、いいよ。

じゃあ私も、えっと……

康二くんって呼ぶね」



……なんだか、

向井――康二くんは松村くんと似すぎて、


……ちょっと気を使ってしまう。

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作者名:いちご | 作成日時:2020年2月11日 11時

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