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No.77 ページ27

「……ふうん」


川波さんはふと視線を廊下に向けた。




「――あ、向井」


教室の前を二人が通る。


木ノ下さんと向井は楽しそうに話していた。



それを見て、一瞬、

川波さんが悲しそうな表情をした。


そして、すぐに笑顔に戻る。



「私は嫌だけど。


――二人お似合いだと思わない?」


俺はその問いに答えず、

向井と笑っている木ノ下さんをじっと見つめた。


――じくりと、どこかが痛む。



ひどく何もかもが、どうでもよくなった。



俺は気が付くと口を開いていた。



「――分かった。


いいよ、川波さん。

付き合おうか」



え、と川波さんは呟く。


自分から言い出したのに、

川波さんはなぜか複雑そうだった。



「……ありがとう。


じゃあ……明日からよろしくね」


今思えば、

そのときの川波さんの笑顔は、とても悲しそうに見えた。


……俺はその理由を知らなかったから、


それに何も思わずに気付かないふりをした。

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作者名:いちご | 作成日時:2020年2月11日 11時

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