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No.53 ページ3

――どうして私は泣いているんだろう。



どうして私はこんなにも苦しいんだろう。



そう問いかける。



………本当は、全部分かってた。


ただ逃げていただけだ。


本当は、もう、


……好きになってしまっていた。



私は目黒くんが、



――好きなんだ。




そう認めたら、もっと涙がぼろぼろと落ちた。



「……A」


「……好き。


私………目黒くんが、好きだ……」




どんと背中を叩かれた。



「気付くのが遅いよ!」



そう言いつつも、湊ちゃんも涙目だった。


「怖かったんだ……。


もう、好きになって、その好きな人に嫌われるなんて


………もう本当にしたくなくて、嘘ついてたんだと思う。



でも……そう、目黒くん付き合っちゃったのか」


私は項垂れる。



「……向井くんは?」



「……断るよ。

湊ちゃんの言う通り。


私、……ずっと、断ることばっかり考えてた。


好きだって……

自覚してなかったけど


……分かってたのかもしれない」

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次の日、私は、向井くんを呼び出した。


「ごめん……

私、好きな人がいる。だから、付き合えない……」



本当に申し訳なくてたまらなかった。


私を、

……こんな私を好きになってくれたのに、それに応えられないのが辛い。



「そっか。


……木ノ下さん、そんな悲しそうな顔せんでほしい。


俺が、勝手にしたことなんやから

木ノ下さんが辛く感じる必要はないよ」



「でも、ごめん……」



きっついな、と苦笑された。


「……なぁ、友達にならへん?」



聞き覚えのある言葉だった。


……目黒くんが、前に私に言ったことのある言葉。



「友達……?」



「そう。


俺、もっと仲良くなりたいねん、木ノ下さんと。



……あ、もちろん恋愛なしやで?」



戸惑う私に、向井くんは言った。


断る理由がなかったので、それに了承の返事をする。


ずっと思っていたことがある。



……やっぱり、よく似ていたのだ。



向井くんは外見じゃなく、雰囲気が



……松村くんにそっくりだった。

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作者名:いちご | 作成日時:2020年2月11日 11時

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