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運命は突然に ページ32

Aside







「さぁ!明後日から夏休みだー!!」

三橋「開放されたぜー!!」

理子「コラコラ三ちゃん」




夏休み前 最後の帰り道を

私は伊藤くん三橋くん理子ちゃんと歩く



街路樹は、すっかり緑色に染まっていて

暑苦しい蝉の声も車のエンジン音の狭間に
チラホラと聞こえてくる





「いつ頃伊藤くんの別荘に行く?」

伊藤「う〜ん…準備とかもあるしな」

理子「まぁまぁ、ゆっくり決めましょ」

三橋「夏休みは長いからなー!!」




彼氏が出来てから初めての夏休み

それだけでワクワクが止まらない




そういえば、と私は思って
お守りの中から1枚の紙を取り出した




「はい、伊藤くん」

伊藤「え、これ大吉…Aのでしょ?」

「伊藤くんが持ってなよ私 平気だし、
お揃いで買ったお守りの中に入れといて」




すると伊藤くんは嬉しそうに「A〜」と泣いた

泣くことないでしょと笑って返す









その時






おみくじが



伊藤くんの手に渡る瞬間







夏には似合わない少し冷たい風が


イタズラみたいに








おみくじを持って行ってしまった






「待って!」




そう言って追いかけても

まるで私を笑うかのようにヒラヒラと舞う





伊藤「A!!」

理子「危ない!!戻って!」

三橋「A!おい!」









「え?」









ドンッと身体に強い衝撃が走る

遅れて鈍い痛みが身体を包んだ









キキーッ!!という車のブレーキの音を聞いて初めて

車に轢かれたんだとわかった









何もかも急すぎてよく分からない









どんどん薄れていく意識



反対に濃く染っていく赤い景色





遠くから聞こえた救急車のサイレン









最後に聞いたのは"カレ"の声だった

冷たい夏の日→←秘密の対談



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Runa - 更新がんばってください!応援してます! (2021年6月25日 17時) (レス) id: cf36c57a0e (このIDを非表示/違反報告)
茶乃豆 あん子(プロフ) - みさきさん» コメントありがとうございます!亀更新になってしまうと思いますが頑張ります!! (2019年11月3日 20時) (レス) id: a5cb8bdaa1 (このIDを非表示/違反報告)
みさき(プロフ) - とっても面白いです!!これからも更新頑張ってください! (2019年11月3日 20時) (レス) id: 402c6990c8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:茶乃豆 あん子 | 作成日時:2019年3月29日 20時

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