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ヘチャンに手を引かれて、そのお店まで行くと、
ドヨンさんが大きな箱をもって立っていた。
HC「それ、ぜんぶBOSSの分でしょ」
DY「あぁ。毎回頼まれてるし。」
HC「Aちゃん、このお菓子ね、BOSSの大好物で、よく俺にくれて食べてたんだ。
BOSSって俺のことなぜかすごい気に入ってるんだよ。おもしろいから仕方ないか。」
「、へぇ…」
知らなかった。
テヨンってお菓子好きなんだ。
出会った時は、なんか、
とがってる感じの見た目だったから、意外かも。
HC「カンノーリ２つ。」
ヘチャンがそう注文すると、優しそうな店主が手際よく袋詰をした。
「…"カンノーリ"？」
HC「うん、たしかそう言ってた」
そのカンノーリは、何かの生地で白いクリームを包んであって、甘い香りがする。
店主から受け取って、一口たべてみる。
……甘い、。
でもチーズやレモンのような風味もある、ほどのいい甘さ。
しかも外の生地はサクッと揚がっている。
「…美味しい…」
HC「ほんと？よかった」
甘いものなんて久しぶりに食べるし、
テヨンがこれを食べてたんだって思うと、
わたしもこのお菓子を気に入った。
DY「もう出るから運ぶの手伝って。あいつらも呼んできて。あとこれはジェノにあげて。お前が奢ったことにするなよ。」
HC「はーい、」
また、目的地に向けて、出発するんだ。
すぐそこにある時計塔は、午後3時を示している。
明日になったらテヨンに会える。
でも楽しみはそれだけじゃなくなった。
ヘチャンたちと過ごす時間がとても楽しくて、
友達がたくさん出来た気分。
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作者名：urru | 作成日時：2021年3月13日 2時
