ニコイチ【江口拓也】

第三十話 ページ34

篠崎｢わっかんねぇ…。｣

悠木｢なんだ？どうしたんだい？りょうくん。｣

篠崎｢いや、鳴海先輩って……って…えぇぇぇ!?｣

悠木｢そこまでびっくりしなくても良いだろう！このおたんこなす！｣

篠崎｢お、おたんこなすって…。｣

悠木｢そんなことより、今、私の愛するなるみんの名前を出したね？キミ。｣

篠崎｢まぁ…。｣

悠木｢まぁ、分かるよ。なるみんは美人だし、優しいし、可愛いし、完璧だし。でもよ、やめておけ、りょうくん。｣

篠崎｢なんでですか？｣

悠木｢なるみんにはもう守ってくれる騎士がいるんだよ。｣

篠崎｢はぁ…。｣

悠木｢だから、やめておけ。｣

篠崎｢ふーん…。騎士ねぇ…。｣

悠木｢怒らせると怖いぞ…たぶん。｣

篠崎｢たぶんって。｣

悠木｢見たことがないからな！｣

篠崎｢ふーん。｣

普段怒らない人は怒らせると怖いっていうのをどっかの番組でやってたなぁ。
まぁ…知らねぇけど。
次の収録、鳴海先輩と一緒だし？
まぁ…偶然にも？その騎士様も一緒のようだし？ちょっと弄りますか。

篠崎｢ご忠告ありがとうございます。先輩。｣

悠木｢ちゃんと意味わかって言ってるのか？りょうくんよ！｣

篠崎｢わかってますよ。肝に銘じておきます。｣

まぁ…弄るけど。

悠木｢…何事も無ければいいが…。｣

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