ニコイチ【江口拓也】

第二十七話 ページ31

江口｢ねぇ、A。｣

『…？』

江口｢あの、良かったらさ…これ。｣

『…これって。LIVEのチケット…。』

江口｢そう。来てくれる？｣

『勿論。行く。』ﾆｺｯ

江口｢ホント!?｣

ｺｸﾘｯ

微笑みながら頷く彼女。
笑った顔が一番可愛い。

江口｢良かったぁ…。｣

珍しくツインテールにしているAはいつもより少し幼く見えて可愛い。
黒髪の傷みが一切無い綺麗な髪の毛を少し手に取りキスをするとAは真っ赤になる。

江口｢Aは髪の毛染めたりしないの？｣

『その内…やる。』

江口｢へぇ、楽しみだなぁ。｣

『拓也と一緒のカラーとか……なんでもない。』

江口｢え!?今、聞こえたよ!?間違いなく!｣

『何も言ってない!』

大王のクッションで顔を隠す姿がめちゃくちゃ可愛くて、写真撮りたかったけど、それより先に抱きしめていた。

江口｢ﾍﾍｯ…かっわいぃ。｣

『…うるさい。』

江口｢LIVE…来てね？僕、頑張るからさ。｣

『うん。』

約束だよ？

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