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六羽 ページ8

ツンツンと薬研藤四郎の頭をつついていれば広間に着いたのであろう。
襖越しにでもわかる重々しい空気と、中から聞こえる女の甲高い喧しい声。

「……人間の姿で行こうか。鴉の姿だと怪しまれそうだからな。」
「あの人は子供なんか興味もたないぞ?」
「はあ、、?この美少年になにをいう」
「……」
「……冗談だよ」

哀れんだ目で見られた。

少し心に刺さった。HPが半分くらいに減ったよ

人間の姿に戻って襖を勢いよくスパーンと音を立てて開けると、「ふぎゃ!」とか、よくわからん奇声を発してフリフリの服を着た女が、水色の髪の男士を押し倒していた。

「一兄……」
「おや、お楽しみ中でしたかな、審神者様?」

クスクスと笑って女を見る。
少し面白かった。許せ
顔を赤くして、こっちを睨みつける女はとても、審神者とは思えない。
ゴテゴテの爪に、ふりっふりの白いフリルがあしらわれた洋服に、くるくる巻かれた髪の毛。
あっっつい化粧に、甘ったるいシュガー?の香水。
可愛けりゃ許したが、これは目に毒だ。
鬼瓦にも化粧という言葉があるが化粧してもダメなタイプの顔。
メイクと顔があってない時点でアウト。
白粉塗りたくったジャガイモだ。
まず似合うメイクなんてあるのかおい?とでも言いたくなる。。

「ちょっとぉ!!一期との時間邪魔しないでよぉ!」
「それは申し訳ないね。」

ヘラヘラと笑って見ればさらに顔を赤くする審神者。
タコみたい。

広間をぐるっと見回すと、奥のほーにはまた扉があり、そこから、血の匂いがする。
この広間自体には、体の大きなもの達ばかりで、短刀と呼ばれる子達がどこにも見当たらない。

ズカズカと広間に足を踏み込み、ここに連れて乗られる間に教えられたことをする。
親指の腹を噛み切り、左手のひらに十字を書く。
強く手のひらを合わせて、手のひらを皿のよーにして息を吹きかける。

手のひらの血が薄ピンクの羽となって部屋に広がり、刀剣男士達に1枚ずつくっつき、
柔らかい光が発したと思えば、彼らは傷1つない状態で、そこにいた。

「初見でうまくいくんだな。で、、ここは」
「あ、ちょ、だめぇ!!」

止めようとする奴の声も聞かず、なんなら手をつかもうとしてきたから、蹴って庭へ蹴り飛ばした。
邪魔すぎる

奥の襖を開けると畳は血で塗れ、小さな身体を寄り添わせて、身体の暖を取る短刀達がいた。
体の奥から、ふつふつと湧いてくるのがわかる。

ああ、だめだ。

殺してしまう。









俺は口角をあげた

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地稲(プロフ) - コメント失礼します。十一羽の「わかせぬ」は「げせぬ」ではないですか?「解せぬ」のことでしたら「げせぬ」になるかと思います。これで間違ってたら私本当に恥ずかしいな…。ご確認お願いします! (2021年4月2日 12時) (レス) id: a7f6c2fae7 (このIDを非表示/違反報告)
リシェ(プロフ) - めっっっっちゃ好きです!!!お気に入り失礼しますゥ!!斑目君どタイプです、、、、 (2021年4月1日 21時) (レス) id: dcc366f923 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2020年2月21日 2時

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